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伊原薫

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鉄道ライター

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見解記事では「JR東は23年3月に駅のバリアフリーを充実させるために首都圏の一部で値上げを実施。消費税率の引き上げなどの際にも値上げしていた」とありますが、このうち後者は消費税の増加分だけの値上げであり、鉄道に限った話ではないことに注意が必要です。また、前者も使用用途が限られたものであり、これらを除いた実質的な運賃値上げは国鉄末期(1986年)以来、JRとしては初になります。約40年間、同社は多角化経営や人員の効率化、経費削減などで乗り切ってきましたが、ここ数年の物価上昇や給与アップ、人口減少のなか将来に向けた人員確保のために値上げが不可避になったと言えます。正直なところ「ここまでよく値上げせずに頑張った」と言えるのではないでしょうか。

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コメンテータープロフィール

大阪府生まれ。京都大学大学院都市交通政策技術者。鉄道雑誌やwebメディアでの執筆を中心に、テレビやトークショーの出演・監修、グッズ制作やイベント企画、都市交通政策のアドバイザーなど幅広く活躍する。乗り鉄・撮り鉄・収集鉄・呑み鉄。好きなものは103系、キハ30、北千住駅の発車メロディ。トランペット吹き。著書に「関西人はなぜ阪急を別格だと思うのか」「街まで変える 鉄道のデザイン」「そうだったのか!Osaka Metro」「国鉄・私鉄・JR 廃止駅の不思議と謎」(共著)など。

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