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冬のダニ対策は日々の積み重ねが大切です 快適に新年を迎えるための対策ポイントは? #専門家のまとめ

有吉立アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当
写真はイメージ(写真:イメージマート)

年末の大掃除が近づいてきました。家の隅々まで掃除を行うなら「ダニ対策」も忘れないでください。ダニはアレルギーの原因となるだけでなく、食品にも混入しやすい厄介な存在です。冬の間も生き続けるダニをこの機会にしっかりと退治し、気持ちよく新年を迎えましょう。

この記事では、空気清浄機と加湿器の効果的な使い方や、ダニ退治の具体的な方法を紹介します。日々の生活や大掃除で実践することで、ダニに悩まされない快適な室内環境を整えるためのヒントをお届けします。

ココがポイント

咳がコンコン、鼻がむずむず…何か体調がすっきりしないな…という症状は、花粉やダニ、寒暖差などのアレルギーかも
出典:レタスクラブ 2024/12/19(木)

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出典:FNNプライムオンライン 2024/12/20(金)

加湿しすぎはNG。カビやダニのリスクを増やしてしまいます。そのため、加湿は湿度50~60%くらいを目指すように
出典:植松愛実 2024/12/17(火)

この冬の時期にダニを徹底的に退治することで、次世代のダニの数が確実に減ります
出典:有吉立 2022/12/23(金)

エキスパートの補足・見解

ダニは、温度や湿度が上がる夏に増えやすいのですが、最近の過ごしやすい住宅環境下では、冬でもダニが増えてしまうことがあります。特に湿度が高い室内では繁殖しやすくなるため、加湿器の使用には注意が必要です。湿度は50~60%に保つことが理想的です。冬期の室内湿度が70%以上になると来年の夏にダニの発生で悩むことが多いといわれています。

ダニを増やさないためには、ダニの餌となるフケやアカ、食べかすを減らすために、こまめな掃除がポイントです。

また、1日1回の換気は、ダニが苦手とする乾燥した空気を取り入れるために効果的です。特に加湿器を使用する寝室では、朝の換気を心がけましょう。結露が発生しやすい窓は、しっかりと水分を拭き取り、結露防止対策を行うことで、ダニやカビの発生を防ぎます。

これらの対策を行うことで、アレルギーの原因となるダニを減らし、健康で快適な新年を迎える準備を整えましょう。

アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当

兵庫県出身。都内の美術学校卒業後、 家具店店員、陶芸教室講師など虫とは全く関係のない職業に就いていたが、1998年に地元・赤穂のアース製薬に入社以来、害虫の飼育を担当している。しかし、現在も虫は好きではない。著書に「きらいになれない害虫図鑑」(幻冬舎)※記事は個人としての発信です。

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