Yahoo!ニュース

【Yahoo!ニュース 個人】12月の月間MVAとMVCが決定

(写真:イメージマート)

■Yahoo!ニュース 個人、12月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、Yahoo!ニュース 公式コメンテーターによるニュースへの理解が深まるコメントとして「月間MVC」も選出しました。厳選2本の記事と4本のコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

※※※

12月のMVA

■寒波に備えて、携帯トイレを備えてほしい(加藤篤)

筆者による受賞コメント:月間MVAに選出いただきありがとうございました。大きな地震災害や風水害だけでなく、電車や車の立ち往生によってもトイレ問題は起こります。食べることは多少我慢できても、出すことは待ったなしです。それにもかかわらず、トイレの備えは忘れがちです。このようなかたちで記事に光を当てていただけたことを心強く感じます。トイレ問題は命に関わります。自宅はもちろんですが、すべての車と列車、そして一人ひとりの鞄に携帯トイレを備えてほしいと思います。(加藤篤

選出理由:大雪による停電や断水、電車・車の立ち往生など、非常時に直面する「トイレ問題」。水洗トイレが使えなくなった時に備え、私たちが今すぐできる具体的な対策をわかりやすく解説してくれました。長年災害時のトイレ問題に取り組んでいる筆者によるトイレの備えの必要性を訴えた一本です。

※※※

■なぜ大雪が降ると電車が動けなくなるのか。新潟からの報告です。(鳥塚亮)

筆者による受賞コメント:今回はMVAに選出していただきましてありがとうございます。東京生まれ、東京育ちの筆者が新潟へ来て4度目の冬を迎えておりますが、雪国の人々の生活が徐々に理解できるようになってきました。特に交通機関に従事される皆様は、鉄道ばかりではありませんが雪との闘いは避けて通れません。昨今は予期せぬ地域でのドカ雪が突然発生することが多く、この記事を書いた時の雪も山間部ではなく平野部に集中するという降り方で、対応できない状況でした。また、経営効率化や人員削減など、現状ではリソースや除雪設備などが限られ、以前のような人海戦術で除雪に対応することも難しくなってきています。そんな中、雪国の鉄道マンたちは輸送を確保するためにあらゆる手段を使って必死に働いているという視点を読者の方々に持っていただきたいというのが今回の記事の根幹にあります。まだまだ冬は続きますが、今後も鉄道マンたちの活躍に温かい視線を送っていただければ幸いです。(鳥塚亮

選出理由:なぜ「大雪が降ると電車が動けなくなる」のか。新潟の豪雪を受け、意外と知られていない事実をさまざまな角度から解説した記事です。大雪問題への対処がいかに大変か、具体的な事例を通して理解が深まる内容となっています。大雪対策の変遷から、地方鉄道が抱える問題点も見えてくる、読者が考えるきっかけを与えてくれる1本といえます。

※※※

12月のMVC

■喜んだのはたった10秒 興奮の逆転ゴールの直後、森保一監督は懸命に指示の指笛を吹いていた(ABEMA TIMES)の記事へのコメント(荻島弘一)

筆者による受賞コメント:試合展開、状況、そしてドーハ。森保監督自身も振り返ったように、多くの人が29年前を思い出したはずです。ただ、あの時選手の耳に届かなかった指笛が、今回は届いた。だからこそ「悲劇」が「歓喜」になった。過去があるから今があり、それが未来につながる。日本サッカーの歴史、積み上げを常に強調していた監督だからこそ、あのシーンに時の流れを感じてコメントしました。そういう部分が評価されたことを光栄に感じるとともに、今後も発信を続けていければと思っています。(荻島弘一

選出理由:森保監督がスペイン戦で吹いた「指笛」。逆転ゴールの後、誰もが興奮する中で、監督はすぐさま冷静になり、懸命に何度も指笛を吹きました。なぜなのか。オフト監督時代に飛び、「ドーハの悲劇」の情景を臨場感をもって描きながら、その意味を解いてくれました。選手時代には、オフト監督の“愛弟子”と言われた森保監督。その時々の教えが継がれ、今の日本代表がある。長く取材してきた筆者だからこそ書けた、技術とはまた違う日本のサッカーが繋いできた絆や歴史が感じられるコメントです。

※※※

■園児30人が下痢や嘔吐 和歌山・海南、サポウイルス検出(共同通信)の記事へのコメント(岸田直樹)

筆者による受賞コメント:感染症は“怖い・汚い・嫌い”という感情が入りやすいとされます。内側から湧き出る他の病気と違い“目に見えない外からの急な侵入者”が原因だからでしょう。防ぐこともそれなりに可能な特徴もこの背中を押しています。歴史的にも梅毒の流行は奴隷のせい、外国人が持ち込んだなど根拠に基づかない批判が出回ったりもしてきました。感染症が怖くないとはいえませんが、適切な知識で正しくビビる事は可能と思います。また、共存することで、自分を揺さぶる沢山の事に気づかせてくれます。そんな感染症の“魅力”を伝えていけたらと思います。受賞ありがとう。(岸田直樹

選出理由:胃腸炎の症状を訴える園児たちからサポウイルスが検出されたことを伝える短い記事に対し、ウイルスの特色や感染対策ついてわかりやすく解説。新型コロナウイルス対策として習慣化したアルコール消毒が無効であることから流水での手洗いを呼びかけるとともにサポウイルスの名称由来について触れ、聞き慣れないウイルスへの注意関心を促してくれました。

※※※

■ウクライナ南部の死者10人 Xマス停戦なくロシア軍砲撃(時事通信)の記事へのコメント(佐々木正明)

筆者による受賞コメント:このたびは12月の月間MVCに選定してくださり、ありがとうございました。昨年8月にコメンテーターに参加して以来、400字にいかにウクライナ情勢の本質を伝えるか、毎日のように苦心していただけに、身に余る光栄です。「プーチンの戦争」は年始早々、激戦が繰り広げられ、犠牲者が増え続けています。この戦争は恐らく2023年も継続され、世界各地でさまざまな余波が起きてくると私は考えています。影響も多方面にわたり、ニュースは途切れなく続くことが予想されます。その都度、的確なコメントを心がけたいと存じます。(佐々木正明

選出理由:12月25日のクリスマスを迎える中でクリスマス停戦がなく、ウクライナ東・南部へのロシア軍の砲撃が続いた状況を報じる記事へのコメントです。ロシアのクリスマスの日程が1月7日であることを早めの段階で解説し、クリスマス停戦の時期について専門家としてプラスワンの情報を提供することでユーザーのニュースへの理解をより深めてくれました。

※※※

■39歳川島永嗣、代表活動に「一区切り」長文メッセージ掲載「すべての日々が永遠の宝物」(THE ANSWER)の記事へのコメント(本並健治)

筆者による受賞コメント:この度は表彰頂き誠にありがとうございます。ゴールキーパーというのは1枠を争う特殊なポジションで、キーパー同士はライバル関係でもあり一緒にトレーニングをする仲間だったりという難しい関係であることが少しでも皆さんに伝わればというのと、代表を引退して自分の枠を後輩に譲るという川島選手の難しい決断を、キーパーのOBとして支持してあげたい思いでコメント致しました。(本並健治

選出理由:フィールドプレーヤーと異なり、明確にレギュラーと控えの間に線が引かれてしまうGKというポジション。見えない部分での貢献は、外部の私たちには窺い知ることができません。そんな中、ロッカールームや練習環境におけるベテラン選手の在り方、次代に受け継がれるべき振る舞い、そして川島選手自身のパーソナリティや魂といった部分を、長くGKとして第一線で活躍し続けた筆者が説得力を持って解説してくれました。コメントを読んだ多くの人が、川島選手の今大会における貢献、そして今後のキャリアへと思いを馳せられたのではないでしょうか。

※※※

Yahoo!ニュース エキスパートのサービス内で、注目の話題をピックアップしています。

Yahoo!ニュース エキスパート公式の最近の記事