子育てで一番ダメなことは? 親の無関心が子どもに与える影響
子育てにおいて、これだけはやってはいけない!ということはなんでしょうか。
一番は、虐待です。
虐待は、生涯、子どもへ悪影響を及ぼします。
また、親が子どもに無関心なほど子どものストレスは癒えにくいです。
この記事では、ストレスと虐待の関係、そして虐待がどのような悪影響を及ぼすのか解説します。
虐待を受けた子どもはどんな生涯を過ごすのか
子ども時代に虐待などを受けた逆境体験のことを「ACE(エース)」といいます。
ACEの経験がある人は、病気にかかりやすかったり、社会的に孤立しやすいことがわかっています。
- 喫煙率
- アルコール依存症
- がん、心臓病
- 自傷行為
- 薬物依存
ACEの経験のあるひとはこのようなリスクが高くなるとされています。
また、子どものころにも、学校での学習や行動に問題が起こるケースも多いです。
ストレスを受けるとどんな悪影響があるのか
脳において、一番ストレスに弱い部分は、前頭前皮質と部分です。
前頭前皮質の働きが抑制されると、以下のような状況となります。
- 思考の制御ができなくなる
- 感情コントロールができなくなる
- 人格にも影響を及ぼす
過剰なストレスがかかると、脳の機能が低下していく恐れがあります。
具体的には、以下のような様子がみられるようになる可能性があります。
- 集中力の低下
- キレやすくなる
- 衝動性が高まる
- 誘惑に負けやすくなる
子どもへのストレスケアの重要性
ニューヨーク大学の心理学者クランシー・ブレアは、12,000人もの幼児を対象に調査を行いました。
「家庭内の騒動や、混乱などが多い環境で育った子どもは、ストレスに弱い」
との結果がでました。
しかし、「そのような環境で育った子どもでも、母親が、子どもに関心を寄せ、接していれば、環境上のストレスが子どもに与える影響はほとんどなかった。」
とされています。
また、マギル大学の神経科学者マイケル・ミーニーがラットに行った研究があります。
親ラットにお世話をよくされた子ラットは、ストレスがかかるような場面でも、好奇心旺盛にふるまう様子がみられたそうです。
反対に、お世話をあまりされなかった子ラットは、ストレスがかかる場面で、動き出すのが遅かったり、食欲も減退したという結果でありました。
この2つの研究からみられるように、親が子どもに関心を寄せ、関わることで、子どものストレスが大幅に下がるといえるでしょう。
まとめ
子どもの健全な発達を促すためには、子どもがストレスを抱えているようなときに、親が関心を寄せることが大切です。
子どもとしっかり向き合い、心の発達を促していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。