【3つのタイプ別】親子関係をよくする!アサーティブ言葉とは?
子どもと言い争いになってしまう。
言うことを聞かない子どもについ怒鳴ってしまう。
そんな方は、アサーティブ言葉、アサーティブコミュニケーションを知ることで、改善できるかもしれません。
アサーティブ言葉とは、相手の意見を尊重しながらも、自分の意見をしっかり伝える言葉のことです。
このコミュニケーション方法は、育児だけでなく大人同士の関係を円滑にするのにも役立ちます。
この記事では、アサーティブな言葉の使い方やメリットについてお伝えします。
3つのコミュニケーションタイプと具体例
コミュニケーションの取り方を3つのタイプに分けます。
ドラえもんのキャラクターに例えるとわかりやすいでしょう。
- ジャイアンタイプ(攻撃型タイプ)
- のび太くんタイプ(非主張的タイプ)
- しずかちゃんタイプ(アサーティブタイプ)
この3つのタイプの例をみてみましょう。
子どもがゲームをずっとして宿題を始めない場合
- ジャイアンタイプ
「ゲームばっかりして!今すぐ宿題しないとゲーム捨てるよ!」
- のび太くんタイプ
「ゲーム好きだもんね…」(あまり注意しない)
- しずかちゃんタイプ
「ゲーム楽しそうだね。お母さんは宿題を済ませてからゲームした方がもっと楽しくゲームできると思うんだけどどうする?」
ジャイアンタイプは相手の主張を聞かず自分の意見ばかりを言ってしまいます。
反対にのび太くんタイプは自分の意見をなかなか言えずに相手の意見に飲み込まれがちです。
しずかちゃんタイプは相手を尊重しながらも、自分の意見もしっかり主張するコミュニケーションタイプです。
しずかちゃんタイプのようにさわやかなコミュニケーションを取るためには、どのような方法があるでしょうか。
アサーティブ言葉を使う方法とメリット
Iメッセージを使う
Iメッセージとは、「私は…」から始まる言葉のことです。
「(私は)宿題を先にした方が後から楽だと思う」「(私は)大きい声が苦手だから小さい声で言ってくれたら助かる」といったメッセージです。
Iメッセージの反対はYouメッセージで、「(あなたは)早く宿題しなさい」「(あなたは)うるさい!」など、相手が主語になっています。
Iメッセージを使うことで、柔らかな表現になり、子どもの尊厳を傷つけずに自分の思いを伝えられます。
自分の「気持ち」を伝える
自分の思いを率直に、子どもに伝えてみるのもいいでしょう。
「ごはんを投げられて悲しい」「お手伝いしてくれたらうれしい」などです。
感情を折り込み伝えることで、正直な意思が伝えやすくなります。
「お願い」するという表現を使う
「お手伝いしてくれたら助かるな」「公園で遊ぶときはルールを守ってほしい」といった言葉です。
一方的な命令でなくお願いする形で声かけすると、子どもも親の言葉を受け入れやすくなります。
肯定的な言葉を選ぶ
「テレビは消して、早く宿題しなさい!」というより、「今から宿題する?それともこの番組が終わってから?」と伝える方が柔らかい表現になり、納得して行動しやすくなるでしょう。
否定的な言葉は、反発心や「どうせ自分の意見は聞いてくれない」という自己肯定感の低下につながってしまいます。
相手を尊重し、肯定的な言葉遣いを心がけましょう。
まとめ
アサーティブ言葉は、相手も自分も尊重する言葉です。
子どもも、自分が尊重されていると感じられ、自己肯定感も向上することが考えられます。
また、子どもは親の言動をよく見ているため、子ども自身もアサーティブコミュニケーションが身に付くことが期待されます。
子育てだけでなく、より良い人間関係を築くためにもアサーティブ言葉を練習してみてください。