やめた方がいい3つの叱り方!効果的な叱り方の4つのポイントも解説
いつも子どもが言うことを聞いてくれない。
ついつい感情的に叱ってしまう。
子どもを叱るという行為は、大人も、体力と精神力を使いますよね。
どうせ叱るなら、ポイントを抑えて効果のある叱りかたをしませんか?
好ましくない3つの叱り方
子どもを叱るとき、好ましくない叱り方があります。
今回は3つの叱り方について、なぜよくないのか解説していきます。
1.罰を与える
子どもを叩くなどの体罰や、精神的な罰のことです。
精神的な罰は、怒鳴ったりする口頭による罰、物を取り上げたりする罰、無視するなどの行動面の罰です。
罰を与えてしまうと
- 力を使った方法が正当化され、暴力や圧力を使った問題解決法を学ぶようになる
- 子どもがより反発し、更に親が圧力をかけるという負のループに陥る
- 親子の信頼関係がなくなる
- 罰を逃れることに着目するようになり、本当の意味での反省ができなくなる
などの問題が起こるようになります。
2.しつこく言い続ける
いつまでも耳の痛いことを言い続けられると、子どもも疲れてきます。
なぜ嫌なことをずっと言われているのかを忘れてしまい、ストレスだけが残ることになるのです。
3.他の子と比べる
他の子と比べられて叱られると、自分はダメな人間だと思うようになります。
ずっとそのような叱られ方をしていると、自己肯定感が低下してしまうのです。
また、子どもの尊厳を守るためにも、子どもを叱るときには、周りに人がいない状況で叱るようにしましょう。
厳しく叱ってもよい3つの場面
- 命に関わる場面
- 他人を傷つける言動をした場面
- 社会のルールに反する言動があった場面(あまりに小さな子どもの場合は程度による)
このような場合は、普段とは違う声色で叱っても良いでしょう。
厳しく叱ったあとは、効果的な叱り方を付け加え、なぜ厳しい言い方をしたのかを教えるようにしましょう。
効果的な叱り方のポイント4選
効果的な叱り方について、具体的な4つのポイントを解説します。
1.気持ちに寄り添った声かけを添える
いきなり「だめ!」「違うでしょ!」と自分を否定されると、子どもの心に反発心が生まれ、注意を聞いてくれなくなります。
子どもがなぜいけないことをしたのか、その背景を考えることで、子どもの行動の理由が見えてくると思います。
2.その時、その場で、短く伝える
いけないことをした時に、時間を置いてから叱ってしまうと、子どもはその行動を忘れている可能性があります。
行為自体を忘れていたら、叱る意味もないですよね。
また、だらだらと叱っていると子どもも聞き飽きてしまうため、叱る言葉の効力がなくなってしまいます。
3.理由を説明する
ただ「走ったらだめ!」とだけ伝えられても、子どもはなぜだめなのか、理由がわかっていない場合があります。
なぜ走ってはだめなのか、どのような時は走ってはだめなのか、具体的に教えてあげるようにしましょう。
4.親の気持ちも伝える
Iメッセージを使い、自分の気持ちを素直に子どもに伝えてみましょう。
Iメッセージとは、「私は…」から始まる言葉のことで、自分の気持ちが相手にスムーズに伝わりやすくなります。
「ママは、作ったご飯をこぼされたら悲しいからわざとこぼさないで」など、自分はどう感じているかを伝えるようにしましょう。
まとめ
叱ることは、根気のいる作業です。
今すぐには改善できなくても、伝え続ければ子どももわかってくれる日がきます。
正しいことを伝え続け、将来の子どもがまっすぐ成長してくれるのを長い目で見ていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。