子どもに「なんでできないの?」と聞くのはやめた方がいい4つの理由【成長する4つの声かけも解説】
イライラしていると、ついつい子どもに「なんで〇〇しないの!」「なんでこれができなの!」と言ってしまうことがありませんか?
実はこの声かけが、挑戦する意欲や、自己肯定感の低下につながる恐れがあるのです。
この記事では、「なんで」の声かけがよくない理由や、代わりにどのような声かけがいいのかをお伝えします。
「なんで?」の声かけがよくない4つの理由
「なんで?」と声掛けするのがよくない理由には、以下のようなものがあります。
ひとつずつ解説していきます。
1.自己肯定感の低下につながる
「なんでできないの?」と問われると、自分が「できない子」だと思うようになってしまいます。
毎回問い詰めてしまうと、「どうせ自分はできない子」だと自己肯定感の低下につながってしまうのです。
2.意欲低下につながる
自己肯定感が低下していると、「自分はできない子だから」と、いろいろなことをする意欲が低下してしまいます。
また、「なにをやっても怒られる」と考え、やる気をなくしてしまう場合もあります。
3.問い詰められたように感じ、ストレスがたまる
「なんで」と毎回聞いていると、問い詰められているように感じます。
「なんで?」と聞かれ、その問いに答えるけど、何を返答しても親が望んだ回答でなければ結局怒られるような事態になればなおさらです。
何を言っても怒られることで、ストレスが溜まっていくのです。
4.できない理由を探す子になってしまう恐れがある
「忘れ物をしたのはお母さんが声かけしてくれなかったせい」「時間がないからさぼってもいいか…」このような言い訳を考え続ける癖がついてしまいます。
言い訳をする癖がつくと、自らの過ちを認めることができなくなり、自らの選択肢に責任を持てなくなるのです。
イライラしているときにすべき大人の行動
「なんで」と声掛けをしてしまうとき、大人の方がイライラしている場合もあります。
まずは子どもに対してではなく、イライラに対してどのように行動するか考えてみましょう。
イライラしている自分を見つめなおす
イライラしていると、ダメな子どもの行動を「なんで」と問いただしたくなりませんか?
イライラしている自分を「今、自分はイライラしているな」と認めることが冷静になる第一歩です。
根本的な理由を大人が考え直す
子どもに直接「なんで」と問い詰めるのではなく、大人自身で「なんであの子は〇〇ができないのだろう?」と原因を考えてみるのです。
毎日のように同じことができないときは、子どもの甘えや、めんどくさいなどの感情以外にできない理由がある場合があります。
その原因を取り除くことで、できないことができることに変わるはずです。
子どもの成長を促す4つの声かけ
つい「なんで?」とききたくなったら、一呼吸おいて言い方や伝え方を変えてみましょう。
子どもの成長を促す4つの声かけについて解説していきます。
1.一緒にやろう!
一人では「やりたくない」「面倒くさい」ことでも、一緒に始めるとできる場合があります。
「一緒にやろう!」と声かけし、付き添ってあげましょう。
2.やることを前提に声かけする
例えば、宿題をなかなかやらないお子さんには「やったら見せて」と声かけをしてみましょう。
肯定的な言い方をすると、子どもも乗り気になり、スムーズに始めやすくなります。
3.気持ちを傾聴してから、どうやったらできるか考えてもらう
まずはいったん、やらない子どもの気持ちを聞いてみて、受け止めてあげましょう。
「面倒くさいんだね」「難しいと思ったんだね」と、気持ちを受け入れ、「どうやったらできるようになるかな?」と一緒に考えてみましょう。
自分自身で考えさせることで、自己判断力が身に付き、同じような場面になっても、自分で答えを導き出せるようになります。
4.Iメッセージを伝える
Iメッセージとは「私は・・・」で始まる文章のことです。
「お母さんは〇〇されて嫌だった」「お父さんは、〇〇してくれたらうれしいな」というメッセージを伝えてみましょう。
Iメッセージは、ストレートに相手の心に伝わるメッセージです。
特に、イライラしている場合は、Iメッセージで自分の思いを子どもに伝えてみましょう。
まとめ
子どもに対してイライラすると「なんで」と問いただしたくなります。
しかし、問い詰めていると、子どもも心を閉ざし、ますます望ましい行動を取れなくなってしまいます。
イライラしているときには一呼吸置いて、自分のイライラを認め、どうしたら子どもは良い行動を取れるかを考えてみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。