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100回目の「花園」こと全国高校ラグビー大会。東福岡、東海大仰星、早実など63校中41校が出場決定

斉藤健仁スポーツライター
早実はSO守屋、FB山下らの活躍で2年ぶりに出場を決めた(撮影:斉藤健仁)

100回目を迎える「花園」こと全国高校ラグビー大会。今年度も、東大阪市花園ラグビー場を中心に12月27日から来年1月9日の日程で開催される予定だ。11月に入り、全国の都府県決勝が行われて11月9日(月)時点で、出場63校中41校が決まった。

なお今年度は100回の記念大会のため、過去9年の累計出場校数が多かった埼玉、愛知、福岡に1つ枠が増え、さらに全国9ブロックに出場枠が振り分けられたため、例年の51校より12校多い63校が出場する。

◇注目の大阪第1は東海大大阪仰星が勝利!

大阪府は毎年、3校が出場しているが、今年はコロナ禍の影響で、春の高校総体が行われなかったことから、近畿大会の予選を兼ねて4ブロックで行われた新人戦の優勝4チームが抽選によって、大阪第1~3に振り分けられた。

そのため優勝5回の東海大大阪仰星と、一昨年の覇者・大阪桐蔭が同じ大阪第1に入ることになり、新人戦の近畿大会王者でもある東海大大阪仰星が19-8で逆転勝利し、花園出場権を獲得したというわけだ。大阪の他の2枠は大阪朝鮮常翔学園が優勝し、それぞれ花園への切符を得た。

また奈良、京都、兵庫、大分は御所実京都成章関西学院大分東明がそれぞれライバルの天理、京都工学院、報徳学園、大分舞鶴を下して全国への切符を得た。2枠あった福岡は、優勝候補のひとつ東福岡と、筑紫が修猷館との公立校同士の決勝を制して優勝し5大会ぶりに花園の地を踏むことになった。

 

東京の決勝は、昨年度は悔し涙を呑んだ目黒学院早稲田実がそれぞれ、本郷と東京を下して優勝し花園に出場する。また68回目の出場となる秋田工(秋田)、國學院栃木(栃木)、日川(山梨)、新潟工(新潟)、日本航空石川(石川)、尾道(広島)、佐賀工(佐賀)など花園常連校も出場を決めている。

11月14日(土)、15日(日)に残りの県の決勝が行われ、15校の出場が決まる。

◇熾烈な近畿ブロック予選

今年度は100回目の記念大会のため、「オータムチャレンジトーナメント」こと各地区のブロック予選が行われる。増枠された埼玉、愛知、福岡以外の都道府県の2位チーム(東京、大阪は2位チームから1校のみの出場)に、まだ花園への道が残されている。

北海道ブロックは函館ラサール(北海道)が、東北ブロックは黒沢尻北(岩手)がすでに花園出場を決めた。

残り7つのブロックで、やはり最注目は近畿ブロックだ。

花園優勝経験のある天理(奈良2位)と京都工学院(京都2位)、花園常連校である報徳学園(兵庫2位)、そして一昨年度の花園優勝の大阪桐蔭が有力視される大阪2位(大阪桐蔭と同志社香里の勝者)などが出場し、11月23日(月・祝)に決勝が行われ、花園出場校が決まる。

1回戦

1 天理(奈良2位)対和歌山工(和歌山2位)

2 報徳学園(兵庫2位)対滋賀学園(滋賀2位)

準決勝

3 大阪2位(大阪桐蔭と同志社香里の勝者) 対 1の勝者

4 京都工学院(京都2位)対 2の勝者

決勝

3の勝者対4の勝者

いずれにせよ11月28日(土)には出場63校が決まり、12月上旬に抽選が行われる。

◇出場校&各県予選決勝の予定

北海道

北北海道 旭川龍谷(3大会連続5回目)

南北海道 札幌山の手(3大会連続19回目)

東北

青森 青森山田(2大会連続2回目)

岩手 盛岡工(12大会ぶり35回目)

宮城 仙台育英(25大会連続28回目)

秋田 秋田工(3大会ぶり68回目)

山形 山形中央(3大会連続27回目)

福島 学法福島(6大会ぶり2度目)

関東

茨城 茗溪学園(9大会連続26回目)

栃木 國學院栃木(21大会連続26回目)

群馬 11月14日(土)決勝戦

埼玉第1 11月14日(土)決勝戦

埼玉第2 11月14日(土)決勝戦

千葉 11月14日(土)決勝戦

東京第1 目黒学院(3年大会ぶり19回目)

東京第2 早稲田実(2年大会ぶり7回目)

神奈川 11月15日(日)決勝戦

山梨 日川(15大会連続50回目)

北信越

新潟 新潟工(17大会連続45回目)

富山 富山第一(2大会連続13回目)

石川 日本航空石川(16大会連続16回目)

福井 若狭東(5大会連続32回目)

長野 岡谷工(2大会ぶり33回目)

東海   

岐阜 関商工(3大会連続43回目)

静岡 東海大翔洋(3大会ぶり11回目)

愛知第1 11月14日(土)決勝戦

愛知第2 11月14日(土)決勝戦

三重 朝明(9大会連続11回目)

近畿

滋賀 光泉(2大会連続10回目)

京都 京都成章(7大会連続13回目)

大阪第1 東海大大阪仰星(2大会連続20回目)

大阪第2 大阪朝鮮(2大会連続11回目)

大阪第3 常翔学園(6大会連続39回目)

兵庫 関西学院(5大会ぶり7回目)

奈良 御所実(2大会連続13回目)

和歌山 熊野(7大会ぶり13回目)

中国

鳥取 米子工(3大会連続10回目)

島根 石見智翠館(30大会連続30回目)

岡山 11月14日(土)決勝戦

広島 尾道(14大会連続15回目)

山口 11月15日(日)決勝戦

四国

徳島 11月15日(日)決勝戦

香川 11月15日(日)決勝戦

愛媛 11月15日(日)決勝戦

高知 高知中央(2大会連続6回目)

九州

福岡第1 東福岡(21大会連続31回目)

福岡第2 筑紫(5大会ぶり6回目)

佐賀 佐賀工(39大会連続49回目)

長崎 11月15日(日)決勝戦

熊本 熊本西(2大会ぶり12回目)

大分 大分東明(2大会連続2度目)

宮崎 11月15日(日)決勝戦

鹿児島 11月15日(日)決勝戦

沖縄 名護(3大会連続19回目)

◇各地区ブロック予選日程

北海道地区 函館ラサール(3大会ぶり3回目)

東北地区 黒沢尻北(6大会ぶり6回目)

関東地区 11月21(土)~28日(土)

北信越地区 11月14日(土)~23日(月)

東海地区 11月17(火)~21日(土)

近畿地区 11月23日(月)決勝戦

中国地区 11月15(日)~23日(月)

四国地区 11月21日(土)、23日(月)

九州地区 11月21日(土)~23日(月)

※各都道府県の決勝戦の模様はMBSの全国高校ラグビー大会のサイトや、J SPORTSのオンデマンドなどで視聴することが可能だ。

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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