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【細かいけれど気になる!】「すいません」と「すみません」、どっちが正しい!?

おやさいなおライター/正しい日本語レッスン

おはようございます!突然ですが、皆さんは日々正しい日本語を使えていますか?

「そんなの伝わればいいじゃん」と思うかもしれませんが、間違った日本語や言葉遣いが気になる、という人は意外と多いもの。陰で恥をかいていても、指摘してくれる人なんてほとんどいないですよね。それゆえにいつまでも気づけないという悪循環に陥ることも…!?

今回は、細かいけれど間違えやすい、「すいません」と「すみません」の違いについてレクチャーしていきます!

【結論】「すいません」ではなく「すみません」が正しい

これは、正確には「すみません」が正しいです。「すいません」は「すみません」の俗な言い方であるとされています(goo辞書)。

社内メールなどで「すいません」という表記を見かけることもあるかもしれませんが、これはあくまで発音しやすく変化した話し言葉なのです。

発音しやすいからと、つい「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」、「シミュレーション(英: simulation)」を「シュミレーション」と言ってしまうことはありませんか?これらの間違いと同じようなもの、と認識しておいてくださいね。

【理由】なぜ「すみません」が正しい?

今後、「あれ?どっちが正しいっけ?」と混乱しないように、ここで理由を学んでしまいましょう。なぜ「すみません」が正しいかというと、「すみません」は「済む」の打ち消し形(=「済まない」)の丁寧語だからです。

「済む」には、「物事がすっかり終わる」「解決する」「満足する」といった意味のほか、下記のように「他人に対して言い訳が立つ」という意味があります。

他人に対して言い訳が立つ。多く、打消し・反語の意を表す語を伴って、他人に謝罪する際に用いる。「ほんとに—・まなかったね」「あやまって—・む問題ではない」→済まない →済みません 
出典:goo辞書

常体でいえば「すまない」「すまん」と同じ意味です。「『済みません』だから『すみません』が正しい」と覚えてしまえば、もうややこしくないですよ!

【実践①】文章で使うときはとくに意識しよう

今まで「すいません」を使っていた人は、もしかしたら今まで周囲に軽い印象を与えたり、陰で恥をかいたりしていたかもしれません。今日からは「すいません」ではなく、正しく「すみません」と言ってみてくださいね。

また、とくに社内チャットやメールなどの文章を書く場面では、どちらを使っているかが丸わかりです。今後、文面ではより一層意識してみると日本語力アップにつながるでしょう。

【実践②】フォーマルな場面では「申し訳ございません」と使い分けを

ただ、そもそもにはなりますが謝罪するときに最も適切なのは「すみません」ではなく「申し訳ございません(申し訳ありません)」です。

ちょっと人に声を掛けたいときやちょっとしたミスに対する謝罪は「すみません」で問題ありませんが、たとえば重大なミスを犯して顧客に謝罪する際などに「すみません」を使うと、誠意が伝わらない可能性も。

フォーマルな場面では「申し訳ございません」を使う、ということも併せて覚えておきましょう。

まとめ

■「すいません」は話し言葉・俗な言い方。正しくは「すみません」。

■「すみません」は「済む」の打ち消し形を丁寧語にしたもの。

■とはいえ、そもそも謝罪のときは「すみません」より「申し訳ございません」のほうが適切!

いかがでしたか?ややこしいけれど、知ってしまえば意外と簡単だったのではないでしょうか?学んだことは、ぜひ今日から気を付けてみてくださいね!

<参考>

「すみません」と「すいません」正しいのは?ビジネスでの正しい謝罪の方法|20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20's

ライター/正しい日本語レッスン

<<明日から職場で使える正しい日本語の知識をわかりやすく発信中>>国語・日本語好きのWebライター。ビジネス敬語や日本語の「あれ、なんだっけ?」「これ、どうしたらいいの?」を1つでも多く解決できるよう、活動していきます。元編集者。校正実務講座修了済。趣味はイラストと語彙力アップ。【保有資格】中学・高校の教員免許(国語)。

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