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【フィーチャー?フューチャー?】言い間違えやすいカタカナ語3選!意味もおさらい【ビジネス】

おやさいなおライター┃正しい日本語レッスン

カタカナ語って知っていますか?もとは外国から来たものですが、今では日本語と馴染み、ビジネスシーンでも普段使いされています。

かたかな‐ご【片仮名語】 の解説

《多く「カタカナ語」と書く》片仮名で表記される語。主に外来語を指すが、和製英語についてもいう。

引用:片仮名語(かたかなご)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

しかし、もとは外国語だからか、カタカナ語のなかには言い間違えやすいものもあります。もしかしたらあなたも、知らずにカタカナ語を間違えて使っているかも…?

この記事では、最低限知らないと恥をかきそうな、言い間違えやすいカタカナ語を3つ紹介します。間違って覚えているカタカナ語はないか、あなたもチェックしてみましょう。

①フィーチャー(×フューチャー)

「この記事では○○という点をフィーチャーしていこう」などという形で、ビジネスシーンでもよく使いますよね。しかしながら、この「フィーチャーする」を「フューチャーする」と言い間違えている人もいるのです。

フィーチャー[feature]
前面に出すこと。目立たせること。フィーチャリング。

ー『三省堂国語辞典』第八版(2022年、三省堂)より抜粋

上記の通り、つづりも[feature]のため「フィーチャー」が正しいと覚えておきましょう。「フューチャー」と言い間違えると、[future]すなわち未来のことになってしまいます。おそらく響きが似ていて間違って覚えてしまいがちなのだと思いますが、しっかり区別して使っていきましょう。

ちなみに、曲のタイトルで「○○feat.(フィーチャリング)△△」という表記を見ることがありますよね。これは「△△さんにゲストとして作品に参加してもらいましたよ」という意味。ゲスト出演を依頼した側のアーティストより△△さんの方を格上として扱っており、まさに△△さんをフィーチャーした表記だといえます。

②コミュニケーション(×コミニュケーション)

ビジネスでもプライベートでも本当によく使う言葉である「コミュニケーション」ですが、「コミニュケーション」と勘違いする人が多いようです。確かに口頭だと聞き間違えてしまいがちですよね。

コミュニケーション[communication=通信。伝達]
①情報が送り手から受け手に伝わること。
②意思疎通。

ー『三省堂国語辞典』第八版(2022年、三省堂)より抜粋

しかし上記からもわかる通り、元は「communication=通信、伝達」からきているカタカナ語のため、正しくは「コミュニケーション」。ここでつづりを見て覚えてしまいましょう。口頭では言い間違えてもそこまで問題はないかもしれませんが、とくに文章での書き間違いには要注意。

もし、「正しいのはどっちだっけ?」と分からなくなったときは、「コミュニケーション」から派生した「コミュ力(※“コミュニケーション能力”を略した俗な言い方)」等の言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。

③シミュレーション(×シュミレーション)

「模擬実験」等の意味で使われる「シミュレーション」。こちらも聞き間違いからなのか、つい「シュミレーション」と言ってしまう人が少なくありません。

シミュレーション[simulation]
①模擬実験。モデル実験。
②〘サッカー〙相手の反則を受けたかのようにしてわざと転倒するなど、審判をあざむく反則行為。

ー『三省堂国語辞典』第八版(2022年、三省堂)より抜粋

こちらもつづりをしっかり読めば「シミュレーション」が正しいと理解できるはず!上記からわかるようにサッカー用語の方も「シミュレーション」表記が正しいため、サッカーをやっている人はこの用語についても言い間違えないように要注意。また、「シミュレーター」「シミュレート」なども同様に正しく発音・表記できるようにしていきましょう。

おわりに

余談ですが、『三省堂国語辞典』第八版(2022年、三省堂)には、「コミニュケーション」「シュミレーション」が元の言葉の聞き間違いからできた形として載っています。

シュミレーション
「シミュレーション」の聞き誤りからできた形。

コミニュケーション
「コミュニケーション」の聞き誤りからできた形。

ー『三省堂国語辞典』第八版(2022年、三省堂)より抜粋

あまりに間違える人が多かったのでしょうか?聞き間違いなのに辞書に載ってしまうなんて驚きですよね。辞書に載っているくらいなので、もし間違って使ってしまっても伝わるかもしれませんが、そこはやっぱり正しい表現がおすすめ。気になる人もいると思われますので、正しく「コミュニケーション」「シミュレーション」と発音・表記するのがやはりベターといえます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。カタカナ語を普段使いすることは、今後もっと増えてくるかもしれません。これからも使うときに判断に迷うカタカナ語が出てきたら、ぜひ一度、つづりや意味を辞書で調べてみてくださいね。

ライター┃正しい日本語レッスン

国語・日本語好きのWebライター┃保有資格:校正士、中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)┃元編集者┃明日から使える正しい日本語の知識をわかりやすく発信中┃ビジネス敬語や日本語の「あれ、なんだっけ?」「これ、どうしたらいいの?」を1つでも多く解決できるよう、活動していきます┃趣味:イラスト、語彙力アップ

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