【専門家解説】悩ましいきょうだいの寝かしつけ、4つの解決法
きょうだいの寝かしつけって大変ですよね。
上の子はママがいないと眠れない、赤ちゃんは授乳しながらじゃないと眠れない…
それで上の子を怒ってしまってギャン泣きさせ、赤ちゃんも不穏な空気で泣き、眠りとは程遠い状況になってしまうことも。
今回はそんなきょうだいの寝かしつけがうまくいかない!というときのアイデアを乳幼児睡眠コンサルタントねんねママの最新著書『ねんねのお悩み、消えちゃう本』からご紹介します。
ワンオペ育児は大変
パパが家にいれば、パパと分担して寝かしつけ…ということもできますが、ワンオペ育児をされている方も多い日本のご家庭では、きょうだい全員をママが寝かしつけなければいけない状況も珍しくないですよね。
一人で寝られるお子さんがいれば助かるものの、上の子もまだ2〜3歳で手がかかり、下の子は赤ちゃんとなると、全員ママがいないと寝られない!という状況になってしまってお手上げに。
そんなとき、解決の鍵を握るのは下のお子さんです。
下の子をねんね上手にしましょう
0歳は良くも悪くも自分の意思がまだ弱い時期で、親主導で入眠方法を教えていくのにコントロールがききやすい時期です。
一方で上の子は1人で寝られるように促しても赤ちゃん返りをしたり、より親への依存が強くなりうまくいかなくなるケースが多いため、下の子に自分で寝付く方法をマスターしてもらい、下の子が寝た後の時間を上の子と過ごすと寝かしつけもうまくいきやすくなります。
生後6ヶ月前までは泣かせるねんねトレーニング手法は使えないので、抱っこ→下ろす→抱っこ…と繰り返すなど、タイムリミットを設けながら寝床で寝る練習、クセをつけない練習を就寝時に試すのをおすすめします。
赤ちゃんの寝かしつけの基本に関してはこちらのYouTube動画を参考にしてくださいね。
抱っこ→下ろすを繰り返して少しずつ練習する方法についてはこちらを参考にしてください。「10分ネントレ」と呼んでいる、普段の寝かしつけに+10分して少しずつねんねを上手にしていく方法です。
しかし下の子をねんね上手にするために練習しようにも、その間、上の子が待ってくれない場合もあります。
そんなとき使える4つの解決法があります!
きょうだいの寝かしつけ解決法①上の子に寝かしつけサポーターをお願いする
上の子にも寝室に来てもらい、寝かしつけサポーターをお願いしましょう。
下の子をトントンする係、シーと言う係など上の子に役割を与えてあげると「ママ・パパから頼られた!」という喜びを感じてお手伝いしてくれやすくなります。
下の子の寝つきを邪魔しようとしたりすることもあるかもしれませんが、そういうときは退室 or 静かに同室を上の子に選んでもらってください。自分で選ぶと約束は守りやすくなります。そして、下の子が寝た後に、できたことを目一杯ほめてあげてください。
きょうだいの寝かしつけ解決法②赤ちゃんはいつもの寝室で、上の子は別室で寝かせる
生後6ヶ月を過ぎている場合、泣かせる方法も含めたねんねトレーニングが可能になります。
ねんねトレーニングのやり方は1つではありませんが、きょうだいがいるご家庭におすすめなのはファーバーメソッドというやり方です。
親が寝室の入退室をする方法で寝室に入る時間は1分程度、それ以外は室外で上の子と過ごせます。
ファーバーメソッドの詳しいやり方はYouTube動画で解説しています。
この方法は夜中も数分待ってから対応するのがルールなので、上の子は一時的に別室で寝かせましょう。ねんねトレーニングする赤ちゃんはいつもの寝室で、上の子は別室でママかパパがついてあげてください。
きょうだいの寝かしつけ解決法③上の子が寝る部屋を選ばせてあげる
②でファーバーメソッドを実践するにあたり別室をおすすめしましたが、上の子が「どうしてもママと寝たい!」というときもあるでしょう。
そんなときは選択肢を出して、上の子に選ばせてあげてください。
「赤ちゃん泣いちゃってうるさいかもしれないけど、ママと一緒に赤ちゃんもいる部屋で寝る?それとも、パパと一緒に静かに別の部屋で寝る?」などのように提案して自分で決めると泣いたりぐずったりせずに素直に寝てくれやすくなりますよ。
下の子と同室で寝る場合は、夜中のねんねトレーニングは難しいので2~3分だけ待って対応するようにしてみると良いでしょう。
きょうだいの寝かしつけ解決法④リビングと寝室を別目的でゾーニングする
寝室で上の子が下の子にどうしてもちょっかいを出してしまったり、騒いでしまうこともありますよね。
でもあれもこれも駄目といわれると制限ばかりでどうしたらいいかわからなくなるので「リビングはいいよ、寝室は静かにしようね」など、ここはいいいけどここはだめというルールつくりをして具体的に説明してあげるといいでしょう。
そのときリビングが昼間のように明るいと上の子も昼間のように遊んでしまうので、部屋を暗くするなど条件をつけてあげるのもおすすめです。
そうして意識付けていくことで、寝室は寝る目的の場所と認識しやすくなりますし、寝室に入るだけで眠くなる効果もあります。
きょうだいの寝かしつけは下の子をねんね上手にしてあげるために、クセがつかないような寝かしつけ方だったり月齢や状況に応じてねんねトレーニングをするのがおすすめです。
それにあたって上の子の対応で困ったときは解決法①~④を試してみて下さいね!