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博多ラーメンの源流とされる創業78年の本家の味を継承《元祖赤のれんをルーツとする博多駅前の繁盛店》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

博龍軒、三馬路(うま馬)と並んで、博多ラーメンの源流のお店とされる有名店〈元祖赤のれん〉。1946年(昭和21年)創業で終戦後まもない時期に産声をあげた福岡を代表する老舗の博多ラーメン店で創業78年の歴史と伝統を誇る。現在、福岡県福岡市中央区の繁華街・天神に隣接する「大名」にある「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」が本家であり、その源流の味を受け継ぎ、福岡市博多区博多駅前に「元祖赤のれん節ちゃんラーメン住吉店」として開業しその後、屋号を〈元祖赤のれん和亭(なごみてい)〉に変更し現在に至る。

ロケーションは「博多駅前」という住所ながら、JR博多駅からは徒歩10分ほどでどちらかと言えば、お店の道向かいは「住吉」で、少し先に進むと「美野島」があるという立地になり、近場には「らーめん桜蔵、ラーメン一二三、つどい、長浜御殿住吉店、ブラボーラーメン、吟麦製麺」などのお店が存在する。

現在、本家の「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」は、福岡市中央区の「渡辺通」から2013年に「大名」へ移転してからは、町中華のような地元民の憩いの場だった頃からどちらかといえばインバウンドを含む観光系のお客さんがほとんどのお店になり、行列の絶えることのない人気の有名店に変貌している。

福岡市中央区大名の「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」の外観
福岡市中央区大名の「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」の外観

その本家と比較すると〈元祖赤のれん和亭〉は、お昼のピークタイムには地元の方々や近隣で働くビジネスマンで満席になり、それと同時に行列もできることも多く、同様の賑わいをみせている。例外としては15時〜17時あたりのアイドルタイムは比較的のんびり落ち着いて食事のできる、以前の昔懐かしい町中華や食堂のような居心地のいい雰囲気の「元祖赤のれん」を体験できる貴重なお店となっている。

開店の11時半〜17時まではランチメニューに対応している
開店の11時半〜17時まではランチメニューに対応している

混み合うランチタイムに訪問してみた

〈元祖赤のれん和亭〉へ訪れたのは12時少し前。普段は開店直後か時間を遅らせて訪れる機会が多いのだけど、この日は後の予定の関係でお客さんの多いピークの時間帯になってしまった。店先に到着する頃には続々と店内へ流れ込む人々がいて、行列はまだ無いものの店内に入ってみるとテーブルは満席。カウンター席も手前から埋まっていき、一番奥の席が3つほど空いているのみ。地元民のみで賑わう店内の奥へ進み、カウンターの一番端の席に腰を下ろした。

人気メニューは、夕方でも注文可能なランチセットの「Aランチ(並ラーメン+半炒飯)」と「ラーメン定食(並ラーメン+半炒飯+餃子3個)」。どちらもラーメンとのコンビとしても相性抜群のひと品。そのほか、町中華的な定食類やちゃんぽん、皿うどん、焼きそばなども充実している。そしてこの日は時間があまり無かったので「並ラーメン」を単品で注文。

ほとんど待つことなく配膳された一杯は、豚骨のスープは意外とあっさりしながらも、キレと甘さのある醤油の強めなカエシと、昔ながらの、やわらかく小麦を感じる極細の平打ち麺が特徴的。

長い間、受け継がれてきた歴史と伝統はあるものの決して古くさい印象はなく、今でもその人気を誇るのも頷ける逸品。あっという間に完食してごちそうさまでした。

ご旅行やご出張で博多駅方面に訪れた際は、福岡・博多のラーメンの発祥とされる「元祖赤のれん」のラーメンをぜひご賞味ください。

元祖赤のれん和亭(なごみてい)

住所  :福岡県福岡市博多区博多駅前4丁目24-10
[地図

営業時間:11時30分~22時00分(O.S.21時45分)

定休日 :日曜日

駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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