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先代の頃からの博多屋台の味を受け継ぐ豚骨ラーメン《中華鍋で豪快に炒める極上焼きめしとのセットが人気》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
博多屋台仕込みの豚骨ラーメン

福岡県福岡市中央区の「大名」。福岡市の中心地・天神に隣接する繁華街で多くの飲食店やアパレル店、遊技場が立ち並ぶ歓楽街でもあるエリア。2年前の2022年、その「大名」に開業したのが〈博多にほん晴れ〉。お昼はラーメン&焼きめしの専門店で、夜は焼鳥を中心とした居酒屋メニューとともにラーメンも楽しめるお店として人気を博している。

はじまりは博多区須崎町の「博多屋台」から

福岡県福岡市博多区の「須崎町」。実は〈博多にほん晴れ〉の前身となるのは、福岡市の中央を流れる河川「那珂川」の支流になる「博多川」の川沿いの一角にあった(博多名物でもある)一軒の屋台「風来桃庄(ふうらいももしょう)」。ご主人のご両親が営まれていた屋台で、そのすぐお隣の「久寿久寿(くすくす)」という屋台も息子さんご兄弟が10代の頃から営んでいた屋台で、その両屋台が現在のお店の源流となっている。

博多にほん晴れの外観
博多にほん晴れの外観

その後、屋台の閉業とともに路面店舗に切り替え、現在は、福岡市博多区店屋町の「焼鳥にほん晴れ(店屋町店)」、博多区古門戸町の「焼鳥にほん晴れ土居通り店」、中央区大名の〈博多にほん晴れ(大名店)〉と、合計3店舗を運営し今もなお、あの頃の「屋台の味」を守り続けている。

屋台仕込みのラーメンと名物の焼きめし

そんな屋台仕込みのオールドスタイルの「ラーメン」と名物の「焼きめし」をお昼に食べられるお店、それが〈博多にほん晴れ〉だ。そしてこの日は、ラーメン類と焼きめしのみの提供となる「ランチ営業」に訪れてみた。

店内は広々とした清潔に整えられた空間で、ゆったりくつろげる大きなテーブル席と二人掛け席があり大人数やご家族連れでも大丈夫。さらにずらっと並ぶカウンター席もあるのでお一人様でも安心。今回はカウンターの入口付近に腰を下ろした。

ランチメニューは至ってシンプルで「ラーメン650円」と「チャーシューメン900円」。「焼きめし600円」と「大盛やきめし800円」。ラーメン+半焼きめしの「焼きめしセット900円」というラインナップになっている。

その中から一番人気と思われるラーメン+半焼きめしの「焼きめしセット900円」を注文し待つことしばし。まずは中華鍋で豪快に炒められたラーメン屋さんらしい極上の「焼きめし」が配膳される。

よく炒められたツヤツヤと輝く一粒一粒のお米と色鮮やかな具材が見た目からすでに美味しそう。食べ進めるとその美味しさに舌鼓を打つ、誰もが好きな「焼きめし」の味。ぜひお試しいただきたい。

その後、間を置かずに後着のラーメンは、豆板醤系のピリ辛な肉味噌がサービスで付いてくるひと品。

スープは、屋台仕込みながらあっさりよりも、洗練されたしつこさや臭みのない口当たりのいい豚骨スープ。

合わせる細ストレート麺は、博多らしくてザクザクとした食感が心地よい逸品。途中から肉味噌を混ぜながら食すとコクや辛味が加わり味変にも最適。

さらにラーメンのスープをお供に先着の「焼きめし」をいただくと相性抜群の組み合わせになる。大変美味しくいただきました。

屋台時代からの味が受け継がれ、平成・令和の時代とともに進化してきた屋台仕込みのお料理を提供する、福岡市中央区大名の〈博多にほん晴れ〉。昼は美味しい「豚骨ラーメン」と名物の「焼きめし」の専門店で、夜は「焼鳥」を中心としたラーメン居酒屋として機能している人気店。

帰り際、ご主人と少しだけお話しができ、源流のお店が「風来桃庄」というご両親が営まれていた屋台であり、そのすぐ隣にあった「久寿久寿」というご主人とご兄弟が10代の頃にはじめた屋台があったことをうかがった。ぜひ機会がありましたら、先代から受け継がれてきた「博多屋台の味」を求めて訪れてみてください。

博多にほん晴れ

住所  :福岡県福岡市中央区大名1丁目11-8
[地図
営業時間:11時30分~15時00分
    :18時00分~00時00分
定休日 :日曜(※月曜祝日の場合は日曜営業、月曜休)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :博多にほん晴れ(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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