釣った魚が一段と美味くなる!魚を「熟成」させてみた結果
釣りに便利なアイテムや情報を紹介している「釣りの知恵袋」なるフィッシュです!
誰よりも新鮮な魚を食べられるのは釣り人の特権ですが、釣りたてをすぐに食べるよりも美味しい食べ方があるのをご存知でしょうか?
今回はそんな釣った魚を一段と美味しくする「熟成」について紹介したいと思います!
「熟成」とは?
肉では熟成という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、そもそも熟成とは何なのでしょうか?
肉にはタンパク質が多く含まれていますが、このたんぱく質が酵素などの働きによって分解されると、旨味成分であるアミノ酸に分解されます。
このたんぱく質が分解されて旨味が増した状態のことを熟成と呼びます。
魚の熟成も肉と同様に、身の中のたんぱく質をアミノ酸に変化させることで旨味成分を増やし、食味と食感を変化させることができるんです!
熟成の注意点
旨味を増すことができる熟成ですが、注意点もあります。
それは調理の過程で雑菌が繁殖してしまうこと。
どうしても釣りたてを食べるよりも雑菌繁殖のリスクが高まってしまうので、料理の際は手や調理器具の消毒を徹底するなど、細心の注意を払ってください。
熟成の手順
では早速、熟成してきましょう。
今回使用するのはイサキです。
まず表面のぬめりと鱗を落とします。
続いて、内臓を取り除きます。
その際、血合いもしっかり取り除くようにしましょう。
血合いを取ったら、魚の全体をキッチンペーパーで拭いてしっかりと水分を取り除きます。
全体の水分を取り除いたら腹の部分にキッチンペーパーを敷き詰めます。
そして全体をキッチンペーパーで覆い、ラップをします。
仕上げにジップロックなどで空気が入らないように密閉して完成です。
このまま2-3日、冷蔵庫で寝かせます。
この際、1日に1回は腹の中と表面のキッチンペーパーを交換しましょう。
熟成したイサキがこちら
熟成したイサキがこちら!
全体的に水分が抜けたような感じがしていますが、匂いを嗅いでも腐ったような臭いは全くしません。
こちらを捌いていきます。
捌いた切り身がこちら。
身の色も良く、そのまま食べても美味しそうですが、さらに美味しさを引き立たせるために表面に塩を振って10分放置する塩締めを行います。
塩締めの詳しい方法については過去の記事で紹介しているので、気になる方はこちらをご覧ください。
塩締めが終わったら、盛り付けて完成です!
完成した熟成イサキ
2-3日熟成させたイサキ、結構手間をかけましたがそれに見合う価値はあるのでしょうか?
早速食べてみましょう!
一口、口に運んでみると…
・
・
・
「これはすごい!!」
もともとイサキは美味しい魚ではありますが、熟成したことによってイサキの旨味が増幅されています!!
さらに塩締めの効果も相まって余計な水分が抜けて、非常に濃厚な味わいに!
これは断然、釣りたてよりも美味しいですし手間をかける価値があります。
同じ魚でも手間をかけるだけでこれだけ変わるので、ぜひ釣り人の皆さまには試してみてほしいです。
魚の熟成には白身魚がオススメなので、スズキやタイ、マゴチやヒラメなどが釣れた方はぜひ試してみてください。
他にも釣りに役立つ情報を紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
今後も釣りに関する便利な情報やアイテムを紹介していきますので、気に入った方はプロフィールからフォローをお願いします!
Twitterでは記事の更新情報や魚に関する豆知識を紹介しているので、ぜひTwitterをチェックしてみて下さい。
またInstagramでは釣りのよりマニアックな情報を発信しているので、気になる人はInstagramも覗いてみて下さい!