パドレスに続きジャイアンツも大物を手に入れる。昨年のサイ・ヤング賞投手を加え、打倒ドジャースへ
数日前、サンディエゴ・パドレスは、シカゴ・ホワイトソックスからディラン・シースを獲得した。続いて、サンフランシスコ・ジャイアンツも、先発投手を手に入れたようだ。
ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらによると、ジャイアンツは、FA市場に残っていたブレイク・スネルと、オプト・アウトがついた2年6200万ドルの契約で合意に達したという。サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサーは、契約金が1700万ドル、2024年の年俸は1500万ドル、と報じている。これらの報道のとおりだとすると、2024年のオフにスネルが契約を打ち切らなかった場合、2025年の年俸は3000万ドル、ということになる。
パドレスとジャイアンツは、どちらも、ロサンゼルス・ドジャースと同じナ・リーグ西地区のチームだ。打倒ドジャースに向け、ローテーションの整備に動いたように思える。あるいは、ドジャースには敵わなくても、ワイルドカードでポストシーズンへ進むための補強、という見方もできる。
シースは、過去3シーズンに526.2イニングを投げ、防御率3.54を記録している。スネルは、436.2イニングで防御率3.15だ。イニングは、このスパンの15位と43位タイ。防御率は、400イニング以上の57人中、14位と22位に位置する。また、それぞれ、3.40と3.36のFIP――フィールディング・インディペンデント・ピッチング。ざっくり説明すると、守備の要素をできる限り排除した防御率――は、14位と13位だ。
いずれも、トップ10には入っていないものの、奪三振率において、彼らを凌ぐ投手はいない。その数値は、スネルが11.85、シースは11.40だ。ちなみに、57人のなかで奪三振率が3番目に高いのは、11.39の大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ドジャース)。奪三振率11.00以上は、この3人しかいない。
シースは、2022年に184.0イニングを投げて防御率2.20を記録し、サイ・ヤング賞の投票で、ジャスティン・バーランダー(当時ヒューストン・アストロズ/現アストロズ)に次ぐ2位にランクインした。スネルは、昨年、180.0イニングで防御率2.25。5年ぶり2度目のサイ・ヤング賞に選ばれた。
なお、スネルが加わる前のジャイアンツのローテーションについては、こちらで書いた。