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空振り数でカーショウ、デグロム、シャーザーに肉薄した大谷の同僚、パトリック・サンドバル

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
マリナーズ戦で32個の空振りを奪ったパトリック・サンドバル(撮影:三尾圭)

 6月6日(日本時間7日)に行われたシアトル・マリナーズ戦に先発登板したロサンゼルス・エンゼルスのパトリック・サンドバルが、今季のメジャー最多となる32個の空振りを奪った。

 24歳の左腕、サンドバルは今季4度目となる先発のマウンドに上がり、6イニングを投げて5安打、3失点、10奪三振と好投。101球を投げて、69球がストライクだったが、その中の32球は空振りに斬ってとった。

 1試合で32球の空振りは今季のメジャー最多で、2008年以降では5番目の記録。

2008年以降の1試合最多空振り

1位タイ:クレイトン・カーショウ(ドジャース)35球 2015年9月2日

1位タイ:ジェイコブ・デグロム(メッツ)35球 2020年9月6日

1位タイ:ダニ―・ダフィー(ロイヤルズ)35球 2016年8月1日

4位:マックス・シャーザー(ナショナルズ)33球 2016年5月11日

5位:パトリック・サンドバル(エンゼルス)32球 2021年6月6日

 カーショウ、デグロム、シャーザーといったメジャーを代表する投手に肉薄する記録を打ち立てた。

 カーショウは9イニング、132球、シャーザーも9イニング、119球と2人ともに完投した試合で記録したので(デグロムは7イニング、108球)、もしもサンドバルに9回を投げさせていたら単独1位になっていたかもしれない。

 ちなみにダフィーは8回を投げて、1安打、無失点、16奪三振と神がかった試合で達成した記録だった。

 この試合でのサンドバルはフォーシームの最速は95.8マイル(約154.2キロ)と平凡だったが、80マイル半ばのチェンジアップを効率良く織り交ぜて、打者のタイミングを狂わせた。

 空振りを奪った球種の内訳を見てみると、フォーシーム4球、チェンジアップは17球、スライダー8球、シンカー2球、カーブ1球だった。

 なお、サンドバルは好投も報われずに今季2敗目(0勝)を記録。メジャー3年目の左腕は、これが19度目の先発登板となったが、未だに先発した試合で勝利投手となったことがなく、エンゼルスのチーム記録となる19先発連続で勝ち星なしという不名誉な記録を更新中。6日のような投球をできれば、念願の先発初勝利を手にするのも時間の問題だろう。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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