【NHL】ロサンゼルスキングスがヘッドコーチを解任! 後任は日本でプレーしていた61才の男!!
先月3日(現地時間)から始まったNHLのレギュラーシーズンは、開幕から1か月が経ち、スタートダッシュに成功したチームと、出遅れてしまったチームの明暗が分かれてきました。
▼ロサンゼルスがヘッドコーチを解任!
ウエスタン カンファレンスの最下位に低迷するロサンゼルス キングスは、昨日(現地時間)ジョン・スティーブンス ヘッドコーチ(HC・52才)の解任を発表しました。
解任されたスティーブンスは、フィラデルフィア フライヤーズのHCを務めるなどした実績を買われ、8季前からロサンゼルスのアシスタントコーチ職に就き、2度の優勝に貢献。
昨季からダリル・サター前HCの後を受け、指揮官の大役を託されましたが、プレーオフのカンファレンス クォーターファイナルで(1stラウンド)で、ベガス ゴールデンナイツにスウィープ(4連敗)されてしまい敗退。
巻き返しを期した今季は、開幕から苦戦を強いられ、リーグワーストの勝点9ポイントと低迷しています。
▼スティーブンスに同情の声も・・・
この知らせを聞いて、ロサンゼルスのファンやメディアからは、スティーブンスに対して同情する声も聞かれます。
というのも、今季のロサンゼルスは、7季前の初優勝時にコンスマイス トロフィー(プレーオフMVP)に輝いたジョナサン・クイック(GK・32才)が、膝の半月板を負傷し手術に至ったため、長期戦線離脱を強いられる緊急事態!
それだけに、守護神の離脱を攻撃力でカバーするとの期待も高まりました。
しかし、NHLの得点王にも輝いた実績を誇り、今季から再びNHLを活躍の場に選んだイリヤ・コバルチャク(FW・35才/前KHLスカ サンクトペテルブルグ)]も、3年総額1850万USドル(およそ21億2000万円)の大型契約に対し、ここまで13試合で11ポイント(4ゴール7アシスト)と、物足りない数字にとどまっているからです。
▼GMの責任転嫁!?
さらに加えて、コバルチャク以外には目立った補強が見られなかったことから、ロブ・ブレイクGMの手腕を問う声も聞かれましたが、当のブレイクGMは責任転嫁をするかのごとく(!?)「期待していた成績を大きく下回っている。難しい決断だったが決断に至った」と、スティーブンスHCの解任を決めました。
▼新HCは平昌五輪カナダ代表の指揮官
新たにロサンゼルスのHCに任命されたのは、ウィルバート(ウィリー)・デジャーデン(61才/タイトル写真)
チームの発表では「暫定HC」ではあるものの、NHLだけに限っても、ダラス スターズのアソシエイトコーチや、バンクーバー カナックスのHCを歴任したのに加え、U20代表や、2月に開催された「ピョンチャン(平昌)オリンピック」など、カナダのナショナルチームの指導歴も豊富なコーチです。
▼日本リーグでもプレー
加えて、デジャーデンのキャリアで見逃せないのは、日本のチームに在籍していたこと!
20歳の時に来日し、当時の岩倉組(のちに雪印へチーム運営を移管)で、1季だけながらFWとして日本リーグでプレー。
さらに、指導者に転じた後、西武鉄道と雪印(いずれも廃部)でコーチを担い、いずれのチームもプレーオフファイナルまで導いた実績を誇ります。
▼NHLでも成功を収められるか?
このように豊富な指導歴を誇りながら、バンクーバー カナックスのHCを務めた3季の間に、プレーオフへ勝ち上がったのは一度だけ。
しかも、最初のラウンドで敗退と、結果を残すことができませんでした。
さらに、ピョンチャン オリンピックでも、NHLの現役選手が出場できなかったこともあり、戦力面で見劣りするチームを託されましたが、銅メダルを勝ち取って、”アイスホッケー大国”の面目を躍如。
それだけに、再びNHLの指揮官となって采配を振るロサンゼルスで成功を収められるか? 大いに注目されます。