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15戦全勝オールKOの26歳を迎え撃つ2階級制覇王者

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(c) Team Barthelemy

 現地時間30日にゲイリー・アントゥアン・ラッセルと対峙する元IBFスーパーフェザー級&同ライト級の2階級制覇王者、ランセス・バースレミーが練習を公開した。

 ラッセルはリオ五輪出場後にプロに転向し、15戦全勝オールKOと注目される若手有望株だ。

 キューバから亡命し、2009年8月にデビューしたバースレミーの戦績は、目下29勝(15KO)1敗1分け1ノーコンテスト。2018年3月10日に催されたWBAスーパーライト級タイトル空位決定戦で初黒星、2019年4月27日に組まれたWBAライト級タイトル空位決定戦ではドローと、かつての勢いを失いつつある。

 37歳で現役に拘るバースレミーは、是が非でも再浮上のきっかけを掴みたいところだ。

(c) Team Barthelemy
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 2階級を制した元チャンピオンは言った。

 「自分のキャリアのなかで、ゲイリー・アントゥアン・ラッセルが最も危険なファイターであることは疑いようがない。彼は対戦相手全員をKOしているんだからね。破壊力抜群だろう。

 ただ、自分もこれまでと違うメニューで調整している。コンディションは物凄くいい。パワーアップも感じている。俺がラッセルをノックアウトしても驚かないでくれよな。

(c) Team Barthelemy
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 ラッセル戦の勝利は、自分にとって非常に大きな意味を持つ。もう一度、世界タイトルに挑む道が見えてくるんだ。 

 その為に、まずはラスベガスでキャンプを張り、体を作ったうえでマイアミに移動した。マイアミでは俺がプロデビューした頃に世話になった、オーランド・キュエラーの教えを受けている。本当にいい感じでキャンプは運んだよ。これまでにない、ベストな自分を作り上げた。

(c) Team Barthelemy
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 今回はSHOWTIMEが放送してくれるし、ブルックリンのバークレイズ・センターで戦える。最高のファイトをお見せするよ」

 バースレミーの言葉通り、ゲイリー・アントゥアン・ラッセルは波に乗っている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220708-00303861

 元チャンプがベテランの意地を見せるか、あるいは踏み台とされてしまうか----目の離せない一戦である。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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