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フェイスブック、5.3億人の個人情報が閲覧可能状態に、テスラのEV販売が過去最多を更新

小久保重信ニューズフロントLLPパートナー
(写真:ロイター/アフロ)

筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース2本ダイジェストで

[1]フェイスブック、利用者5億人超の個人情報が閲覧可能状態に

米フェイスブックの利用者5億人以上の個人情報がハッカー向けのオンラインフォーラムで閲覧できる状態になっていたと、米国のニュースサイト、ビジネス・インサイダーが4月3日に報じた

閲覧可能になったのは世界106カ国、約5億3300万人の電話番号やフェイスブックID、フルネーム、住所、誕生日、経歴などで、一部の利用者のメールアドレスも含まれていたという。

フェイスブックでは2019年に大規模な情報漏えいがあり、当時流出したデータが再び拡散されたもよう。フェイスブックは脆弱性を修正済みとしている。

だが、古いデータであってもサイバー犯罪者にとっては価値のある情報。詐欺などに悪用される恐れがあると専門家は指摘している。

[2]テスラのEV世界販売台数2.1倍に 四半期ベースで過去最多を更新

米テスラは4月2日、2021年1〜3月期の電気自動車(EV)世界販売台数が前年同期比2.1倍の18万4800台になったと明らかにした

写真:ロイター/アフロ

米CNBCによると、これまでの最高だった20年10〜12月期の18万570台を上回った。市場予想の16万8000台も上回ったという。

車種別の販売台数は小型車「モデル3」と小型SUV「モデルY」の合計が前年同期比2.4倍の18万2780台。一方で、高級セダン「モデルS」と高級SUV「モデルX」の合計は同83%減の2020台にとどまった。同四半期はモデルSとモデルXの製造をしておらず、在庫分の販売に限られたためだという。

全車種の合計生産台数は前年同期比76%増の18万338台だった。テスラはモデルSとモデルXの新型車を市場投入する計画で、1〜3月期は新しい製造装置の導入と試験を行った。「すでに量産の初期段階に入った」と説明している。

カリフォルニア州フリーモントの完成車工場では3月に設備の一部で火災が発生した。2月には部品不足を理由に操業を2日間停止しており、テスラは生産面で影響を受けたとCNBCは報じている。

ニューズフロントLLPパートナー

同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロント(現ニューズフロントLLP)を共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同LLPパートナーとして活動し、日経クロステックの「US NEWSの裏を読む」やJBpress『IT最前線』で解説記事執筆中。連載にダイヤモンド社DCS『月刊アマゾン』もある。19〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」を担当。22年後半から、日経テックフォーサイトで学術機関の研究成果記事を担当。書籍は『ITビッグ4の描く未来』(日経BP社刊)など。

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