台風10号 特別警報級の勢力まで発達し5日(土)沖縄に接近
特別警報の指標(発表条件)に匹敵するような台風10号
”数十年に一度”の大災害が予想される場合に発表される”特別警報に匹敵する台風が沖縄に近づく予想となっています。
台風10号は、5日(土)に”猛烈な勢力”となって沖縄の大東島地方に最も接近する恐れがあります。
台風の最接近時に予想される中心気圧は”915ヘクトパスカル”最大風速は55メートルです。
台風等を要因とする特別警報の沖縄地方の指標は、中心気圧910ヘクトパスカル以下または最大風速60メートル以上です。
台風10号は沖縄の大東島地方に直撃するおそれがあり、大東島地方ではこれまで経験したことないような暴風となる可能性があります。記録的な暴風、大雨、高波、高潮に警戒して下さい。(南大東島のこれまでの最大瞬間風速1位は65.4メートル、1961年10月2日)
8月24日より台風等を要因とする特別警報の指標(発表条件)は暴風・高潮・波浪・暴風雪、雨を要因とする特別警報の指標(発表条件)は大雨の特別警報になります。
参考:気象庁
沖縄のこれまでの特別警報の発表
2014年台風8号 沖縄本島地方・宮古島地方
2014年7月4 日午前9時にマリアナ諸島で発生した台風8号は発達しながら北西に進み、4日午後9時には中心気圧975ヘクトパスカル、最大風速35メートルの強い勢力となりました。台風はその後も発達を続け7日午前3時にはフィリピンの東で、中心気圧930ヘクトパスカル、最大風速50メートルの大型で非常に強い勢力と最も発達した状態となりました。
台風はその後も大型で非常に強い勢力を維持したまま、8日午前9時には宮古島の東北東約90キロを北に進み、8日午後3時には久米島の西約110キロを北に進みました。台風の接近に伴い最大瞬間風速は、渡嘉敷(渡嘉敷村渡嘉敷島)で53.0メートル、那覇(那覇市樋川)で50.2メートル、糸数(南城市糸数)で50.1メートル を観測しました。9日午前5時から午前8時にかけて非常に発達した雨雲が沖縄本島にかかって大雨となり、日最大1時間降水量が読谷(読谷村座喜味)で96.5ミリ、安次嶺(那覇空港)で80.5ミリ、那覇(那覇市樋川)で79.0ミリを観測しました。
7月7日午後6時20分 宮古島地方に暴風・波浪特別警報発表
7日午後9時11分 沖縄本島地方に波浪特別警報発表
8日午前0時20分 久米島に暴風特別警報発表
8日午前2時15分 本島中南部・北部に暴風特別警報発表
8日午前5時10分 宮古島地方に高潮特別警報発表
8日午前10時54分 沖縄本島地方に高潮特別警報発表
8日午後2時12分 沖縄本島地方に大雨特別警報発表
9日午前7時31分 沖縄本島地方に再び大雨特別警報発表
2016年台風18号 沖縄本島地方
2016年9月29日午後3時にマリアナ諸島近海で発生した台風18号は、発達しながら西のち北西に進み、10月2日午前9時にはフィリピンの東で中心気圧935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートルの非常に強い勢力となりました。その後は、次第に進路を北北西に変えて発達しながら沖縄本島地方に向かい、3日午後3時には猛烈な勢力となり、3日午後6時には久米島の南約100kmの海上で中心気圧905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速60メートルと最も発達しました。
台風は猛烈な勢力を維持しながら、久米島にかなり接近し東シナ海を北上しました。
台風18号は眼が明瞭で、暴風半径が小さく発達した雲域は同心円状にまとまっていたため、台風がかなり接近した久米島では急激に風が強まりました。
10月3日午後7時2分 沖縄本島地方に暴風・大雨・波浪・高潮の特別警報発表
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