2023年 #世界時価総額ランキング とAIによるデータ加工の手法
https://twitter.com/goto_finance
10年前、5年前、2022年の昨年との比較がとてもわかりやすい。
https://twitter.com/goto_finance/status/1740928474255355958
■時価総額上位10位にIT企業が7社もランクインしている。
1位 Apple 2.9兆ドル、※141円換算で 408兆円
2位 Microsoft 2.7兆ドル 380兆円
4位 Alphabet 1.7兆ドル 239兆円
5位 Amazon 1.5兆ドル 211兆円
6位 NVIDIA 1.2兆ドル 169兆円
7位 Meta 0.9兆ドル 126兆円
8位 Tesla 0.7兆ドル 98兆円
『マグニフィセント・セブン』と呼ばれる7銘柄企業が上位を独占している。
世界最大の米国市場での『時価総額MarketCap(株価×発行株式数)』は実際の売上や利益などの数値を元に複雑な期待値が反映された『株価』なのでIT企業全般への『期待値』が高い証拠と考えられる。
iOSの標準アプリの『株価』でも株価と時価総額はいつでも確認することができる。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph1ac0b1bc/ios
■『グラフ化』で見える売上と純利益の規模
あくまでも、『時価総額』は、投資をする株主の『期待値』が大きく織り込まれているいので、実際の売上規模や純利益の規模とは一致しない。
■AIで分析しやすくなったのが『2023年』の最大の特徴
昨年までは、このような画像データはOCRのようなソフトウェアで読み込むか、タイプし直しする必要があったが、ChatGPTやいろんなAIでテーブル形式におきかえてくれるようになり、GoogleSpradsheetやExcellなどで自分なりの分析を加えることもできるようになったのが、2023年最大の進化といえよう。
『JPEGのデータ』をアップロードし、
『このデータを1位から20位までテーブル形式に変えてください。日本語表記は無視してください』
『Please convert this data into a table format from 1st to 20th. Ignore the Japanese notation.』でテーブル形式にしてもらうと…。
※2023年現在、できる限り日本語で作業させないのと、大量のデータ処理をさせないのが、2023年生まれの生成AIへの優しい接し方だ。日本語だとどうしても漢字の処理でつまづいてしまう。20行5カラムくらいまでが一気に処理できる限界でもある。
テーブル形式になっていれば、そのまま『コピー&ペースト』できることが多い。
うまくいかなければ、さきほどの画像をChatGPTで、カンマ区切りにしてもらう。
『Comma-separated from this image. Please ignore Japanese.』
それをダウンロードして、表計算ソフトで読み込む方法もある。
順位,企業名,国籍,時価総額(兆ドル),昨年比,5年前比,10年前比
1,Apple,USA,2.994,45%,300%,498%
2,Microsoft,USA,2.795,56%,258%,795%
3,Saudi Aramco,KSA,2.133,13%,-,-
4,Alphabet (Google),USA,1.755,53%,159%,460%
5,Amazon,USA,1.57,83%,113%,760%
6,NVIDIA,USA,1.223,240%,1402%,13330%
7,Meta (Facebook),USA,0.91,188%,142%,562%
8,Tesla,USA,0.79,103%,1275%,4183%
9,Berkshire Hathaway,USA,0.777,14%,55%,166%
10,Eli Lilly,USA,0.553,59%,351%,863%
11,Visa,USA,0.523,22%,80%,337%
12,Broadcom,USA,0.523,124%,405%,3870%
13,TSMC,Taiwan,0.501,32%,163%,446%
14,JPMorgan Chase,USA,0.492,25%,51%,124%
15,UnitedHealth Group,USA,0.487,-2%,103%,542%
16,Novo Nordisk,Denmark,0.467,52%,317%,362%
17,Walmart,USA,0.464,1%,57%,67%
18,Samsung Electronics,South Korea,0.404,37%,75%,89%
19,Exxon Mobil,USA,0.401,-12%,39%,-9%
20,Mastercard,USA,0.4,20%,106%,298%
『テーブル形式』にしてもらったり、『カンマ区切り』でダウンロードできれば、GoogleSpreadsheetやExcelでも処理がやりやすくなる。
2023年は本当に便利なAI元年となった
■GoogleSpreadsheetでグラフ化する方法
1.グラフ化したい部分を選択する。
2.グラフを挿入
3.グラフエディタで横棒グラフを選択
4.『カスタマイズ』で『系列』を選択
5.『データラベル』をチェックし、『値』『位置』を『内側』にして表記する。
この間、5分ほどで『グラフ』が完成する。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/159rWZTLTgY0Ms93j1hJcCNhpFx1sgvzQoMQ5akI-7BQ/edit?usp=sharing
一度、Spreadsheet取り込めると、グラフで可視化し、昨年投資すべき企業はどこだったのかが一目でわかるようになる。
他にも、Googleの『=GoogleFinance 関数(米国株対応)』などを利用して現在の株価を表示やTickerと呼ばれる銘柄を表示させることも可能だ。
基本的に、公開されているものは徹底して、活用する。
日本の上場企業の決算短信などのPDFも簡単に読み込めるが、どうしても日本語記述のエラーがネックとなってしまう。海外向けの決算短信を読み込めばそのままPDFでも処理できるからだ。むしろ、上場企業は、言語の壁を超えて、『AIフレンドリー』なデータの提供で2024年は『期待値』を上げるというのも、ひとつのIR戦術となると思う。