スイーツ芸人が注目する「新進気鋭のチョコ」3選
よろスィーツ!スイーツなかのです。
今回は、次世代を担う3人の女性パティシエ、ショコラティエが手がけるチョコレートをご紹介。
それぞれの環境で自分たちの世界観を表現する、個性溢れるチョコレートたち。
amazoonia
2024年に誕生したショコラブランド「amazoonia(アマゾニア)」。
店主の松田みどりさんは、「世界ジュニア製菓技術者コンクール」「FIPGC イタリア・ミラノ洋菓子世界大会」など、数々の世界大会で受賞歴を持つ注目のパティシエだ。
松田さんは大の動物好きでもあり、子どもの頃は鳥博士と呼ばれたほど鳥に詳しかったのだそう。
ブランド名は「生き物たちの楽園」と言われるアマゾン地域一帯を総称する「amazonia」と動物「ZOO」を組み合わせたもので、こよなく生き物を愛する松田さんの想いが詰まっている。
動植物をモチーフにした「ジャングルボックス」。トラやシマウマの模様、トキの羽根が描かれるなど、オリジナリティ溢れるデザインに心を惹かれる。
故郷・新潟の「鬼くるみ」で作ったプラリネや、ブランドいちご「越後姫」のガナッシュをはじめ、「アマゾンカカオ」を使ったカカオ感溢れるチョコレートなど、食材の持ち味を丁寧に生かしたつくり。
他にも、パッションフルーツ、マンゴー、ココナッツを合わせた果実感溢れる「キャラメルエキゾチック」や、バニラの甘い香りに包まれる「塩キャラメルバニラ」など、世界大会で優勝したフレーバーも魅力的。
何が主役なのかハッキリとしていて、誰が食べても夢中になれる美味しさが詰まった、心掴まれるチョコレートだ。
「amazoonia」
https://www.instagram.com/_amazoonia_
松屋銀座 8F「Ginza Valentine World」にて2月7日(水)まで出店。
Sachi Takagi
2021年に誕生した「Sachi Takagi」。
京都にあるパティスリー&チョコレートブランド「RAU」のシェフショコラティエール・高木幸世さんが手がけるスイーツブランドだ。
高木さんは、チョコレートの世界大会「ワールドチョコレートマスターズ'22」にてアーティスティックスキル部門の審査員長を務めるなど、業界での注目度も高い。
幼い頃から自然に囲まれて育った高木さんは、自身の生き方や考え方を植物の力を使ってチョコレートで表現している。
「Sachi Takagi」の生チョコレートは、全てプランツベース(植物性)の材料で作られていて、カカオ豆からチョコレートを手がける「ビーントゥーバー」製法も大きな特徴だ。
植物由来のお菓子には素朴な印象を持つ方もいるかもしれないが、ぜひ一度食べてみてほしい。従来のイメージを覆すような色鮮やかさ、力強い味わいにきっと驚くことだろう。
人気が高い「Lychee」は、花びらをめくるように楽しめる優雅な一品。
口どけのいいチョコレートとともにライチの華やかな香りがひろがり、果実感のある瑞々しい味わいに心を掴まれる。
「Sachi Takagi」ならではの“植物だからこそ出来る”美味しさを体験してみて。
「Sachi Takagi」
https://www.sachitakagi.com/
期間限定SHOPの他、オンラインストアでも販売。
銀座・和光
東京・銀座にある「和光」。
1988年に自家アトリエをもつチョコレート専門店をオープンし、30年以上に渡り伝統の味と製法を代々守りながら、新しいエッセンスを取り入れたチョコレートを手がけている。
今年、バレンタインのチョコレートを手がけたのは、スーシェフ ショコラティエの飯岡奈々さん。
「内海会味覚コンクール アントルメ」で金賞、「ジャパンケーキショー東京 コンフィズリー部門」で連合会会長賞など、数多くのコンクールで実績を持つ実力派だ。
バレンタインのテーマが「ルージュ」ということで、新作のチョコレートには世界各地から厳選された赤い果実や食材を使っている。
和光のショートケーキからイメージしたフレーバーは苺の果肉感をしっかりと味わえたり、イタリア産のアマレナチェリーには同じ産地のピスタチオを合わせたりと、それぞれの果実が持つ特徴を巧みに生かしたつくり。
なかでも、見た目が愛しいハート型のチョコレートは、なめらかなフランボワーズのガナッシュが溢れるように口にひろがり、フルーティーで艶やかな味わいが忘れられない。
和光のラグジュアリーな世界観を保ちながら、飯岡さんの目指す美味しさが構築されたチョコレートをぜひ堪能してほしい。
和光アネックス「ケーキ&チョコレートショップ」
https://shop.wako.co.jp/c/valentine
店頭、オンラインストアにて販売。
撮影=スイーツなかの