リーグ初代本塁打王、2年連続打点王の水本大志が自由契約に=九州AL・火の国サラマンダーズ
プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ 九州アジアリーグ」は26日、火の国サラマンダーズ・水本大志外野手を自由契約選手として公示した。
水本は左打ちのスラッガー。リーグ創設の‘21年シーズンに本塁打王(6本)、打点王(42打点)の二冠に輝き、リーグ初代タイトルホルダーとなった。しかし、NPB球団からドラフト指名はなく、1年目を終えた時点で野球から身を引くことも考えていた。
打撃3部門で好成績
だが水本は「ずっと野球で生きてきた。やりきったと言えるのか、もっとやれることもあるのでは」と自問自答。その結果、独立リーガーとして今シーズンもプレーした。
すると、成績を大きく伸ばした。今季は75試合出場で打率.320、16本塁打、67打点をマーク。2年連続の打点王を獲得し、本塁打数ではリーグ2位、打率でも同3位にランクイン。火の国サラマンダーズの主軸として活躍を続けてリーグ連覇、そして初の独立リーグ日本一にも大きく貢献した。
念願のNPB入りに向けても「難しいのは分かっています。でも、やれることはやってきました。あとは時の運です」と話していたが、今秋のドラフト会議でもNPB球団からの指名はなかった。
チームを去る水本だが自由契約公示であり、任意引退ではない。来季もどこかでユニフォームを着る可能性はある。魅力十分の長距離砲がどんな決断をするのか、注目したい。
水本大志(みずもと・たいし)
1997年7月24日生まれ、福岡県出身。身長183cm、体重94kg。左投左打。筑紫台高校から進んだ西南学院大学時代も九州六大学野球リーグで強打者として活躍し、社会人・熊本ゴールデンラークスに進んだ。このチームを母体とした独立リーグ化に伴い火の国サラマンダーズでプレー。
足のサイズも29cmといかにも大型スラッガーだが、今季13盗塁と積極的な走塁も持ち味だった。単独ホームスチールの離れ業を成功させた試合もあった