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コメントはゆがめられるのか--マスコミに取材される実体験を通して--メディアとの付き合い方

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:テレビも新聞も取材コメントを正しく伝えているか(写真:アフロ)

誘導質問があり、わざと怒らせること、おだてること、友達になることもあり、編集と加工がある。それがマスコミ取材。取材現場で何が起きているのか、私達はどうマスコミと付き合えば良いのか、実体験から語ります。

■テレビ朝日「グッド!モーニング」が炎上:取材対象者の意思に反した編集?

この番組に取材された医師が、自分の意見とは反対の意味合いで放送されたと主張しました。

テレビ朝日「グッド!モーニング」炎上…取材対象者の意思に反した編集はなぜ起きる?

PCR検査を増やすことに否定的なコメントをしたのに、まるで肯定的なように編集されて放送されたと、この医師は語っています。

テレビ朝日は「お考えを十分に紹介しきれなかった」と釈明しています(テレ朝「お考えを十分に紹介しきれなかった」 「グッド!モーニング」医師取材で「内容を真逆に編集」指摘受け:5/8中日スポーツY!)。

■取材の仕方、取材の受け方、マスコミ報道の見方

私も多くのマスコミ取材を受けてきました。

記者による「誘導質問」はあります。私個人も様々な経験をしてきましたし、取材を受けた研究者仲間や、被災地の方にもお話をうかがいました。

実は私はマスコミとは上手く付き合っているつもりでし、メディアの方々には何かとお世話になっています。それでも色々あります。私の知人の中には、ひどい目にあったと語る人もいます。

1時間話した内容が、数行の記事になったり、数秒の出演になることは、普通です。

取材現場では何が起きているのか。あなたが取材を受けるときには、どう受けたらよいのか。あなたが新聞やテレビを見るときには、何に気を付けたら良いのか。

私の実体験からお話しします。

ただ、あまり不特定多数の人にお話しすることでもないので、ここでは特定の人にお話ししたいと思います。

大丈夫。上手に付き合えば、マスコミともウィンウィンの関係が持てます。メディアの方々と協力して、町おこしやら、犯罪防止も進められます。

ただし、ちょっとした注意やコツは必要かもしれません。

■記者による「誘導質問」の実際

テレビでも新聞でも、かなり強力な誘導質問を受けることはあります。あなたも、マイクを向けられて、そうされる日が来るかもしれません。

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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