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悪口の心理:人はなぜ悪口を言うのか、なぜ悪口は盛り上がるのか:悪口を言う人の末路

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:言うのは楽しい、言われるのは苦しい(写真:アフロ)

悪口には、確かに一定の効果はある。心理的な作用があるからこそ、悪口は生まれる。けれども、結局は悪口は本人の人生も、組織もダメにする。悪口の心理を知り、悪口の罠にはまらないようにしよう。

■悪口を言う人の心理

「誹謗中傷」の問題が話題になっています。

誹謗中傷とは言葉のテロリスト--日の丸マスク、室井佑月さん、木村花さん、山里亮太さん--

様々な人が、様々な理由で、悪口を言います。その動機も理由も様々ですが、悪口を一回も言ったことがない人は、いないでしょう。ネット上で誹謗中傷するのはだめですし、プライベートな場でも、「人の悪口を言ってはいけません」と教育されてきたはずなのに。

悪口好きの人もいるし、そうではないけれど、つい悪口を言ってしまう人もいます。悪口なんか言いたくないけど、みんなが言うので「そうね」と言ってしまう人もいます。

悪口は良いか悪いかと質問されれば、ほとんどの人は悪いと答えるのに。でも一方で、残念ながら、人の悪口は楽しく盛り上がるという面もあります。

なぜこんなことが起きるのでしょうか。

■様々な悪口の心理

・自分の弱さを隠すため・自分の強さ賢さを示すため・歪んだ正義感・時間の構造化・何も考えず軽い気持ちで

・みんなが言っているから・悪口を言う人同士で仲良くなる・相手への攻撃排除・本当は自分が嫌い

・自分の劣等感、相手の引き下げ・自分が嫌われるのが怖い・共通の敵作り・一体感、優越感の錯覚

・娯楽・ストレス発散・承認欲求・癖・被害妄想的・権威主義的性格・パーソナリティ障害・・・・・

■自分の弱さを隠すとは

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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