【富士宮市】沼久保駅に地下道がある?!秘境の駅として人気の駅を深堀りしてみた!
富士宮市沼久保にある、JR東海身延線の駅、沼久保駅。
1日平均乗車人員は身延線の静岡県内にある駅では最も少ないと言われています。
単式ホーム1面1線を有する地上駅。駅舎は無く南北に走る線路の西側のホーム上に小さな木造待合所が設けられています。
ホームを出ると道が二股に分かれています。右の道はどこに続くのか不明の舗装もされていない山道です。
この先に駅利用者がいるのか?というより人が住んでいるのか?という疑問しか湧きません。
左へ行くと沼久保踏切で線路を渡って県道25号線に出ることができます。『エンストしたらボタンを押す』という看板があるものの、自動車の通行はなさそうに見えます。
そして、岳南地域YouTuber『ムスパパちゃんねる』の情報を見ると沼久保駅に地下道があるそうで…
ホームから沼久保踏切を渡り、左側を見ると道路脇を進む舗装路が…
だんだんと下って行くこの道の先に、地下道を発見!
県道25号線をくぐるような形である地下道は全長5メートルほど。
地下道を抜けると車では100メートルほど進み、右折した道に出ることができます。
沼久保と言えば…明日から8月4日まで、『本妙寺』さんで『寺に行くフェスウィーク』が開催されます。
また、自然いっぱいの遊び場、『水辺の楽校』もあります!
駅前には俳人・小説家の高浜虚子氏が詠んだ、
『とある停車場富士の裾野で竹の秋』
『ぬま久保で降りる子連れの花の姥』
高浜虚子の弟子で国鉄下部駅で駅長を務めていた堤俳一佳氏の詠んだ、
『沼久保の竹伐る頃を富士に雪』
という歌碑が建てられています。
紀行作家で多くが鉄道での旅を中心とした作品を残した宮脇俊三氏は、西富士宮駅から沼久保駅の間の富士山を「車窓の富士でいちばんよい」と記しています。
ここからの景色は多くの方の記憶に残り、称賛されてきたことが分かります。
駅のホームと県道25号線の間には、こんもりした木々が植樹されています。
これはJR東海の職員によって植樹された椿の木で、『沼久保椿寿園』と名付けられています。
現在は、雑草がその姿を覆ってしまっているのですが、椿の時期には、綺麗な姿を見ることができるのでしょうか?
身延線の中で特に秘境感がある駅として鉄道ファンや秘境マニアの間で愛されている沼久保駅。
ちょっとディープなところを知ると、さらに魅力が増します。
沼久保駅から妙泉寺まで、また沼久保駅から水辺の楽校までは約1.5キロほどなので、この夏は電車を利用して遊びに行くのも良い思い出になりそうです!
沼久保駅:富士宮市沼久保1065