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【富士宮市】稲子の長閑な景色を眺めながら食す新そばに癒される!『そば処平七』

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

石積みが印象的な美しい景観が残る富士宮市稲子。

平維盛が臣下の佐野主殿と共にこの地へ潜居したとの伝説も残り、棚田の間には『平維盛の墓』が祀られています。

平維盛の墓
平維盛の墓

富士川支流の稲子川上流域平氏の落人子孫とも伝わる南麓の宮地集落の土豪・佐野惣左衛門尉が築いたと言われる稲子城趾が残っています。

石神峠の名の由来となったと言われる石碑
石神峠の名の由来となったと言われる石碑

室町時代の明応年間(1492~1501)に、上佐野の佐野五兵衛と息子・五郎兵衛が、人馬の通れる道を開通させた石神峠は上稲子との物流が目的だったとか。

信玄の娘・松姫も戦に敗れて石神峠を超えて落ち延びたという伝説も残っています。

こんな長閑で歴史の残る稲子川のほとりにある『そば処平七』さん。

もう少し、稲子の景色を楽しみたいと立ち寄ってみました。

お店の前に広々とした未舗装の駐車場があります。特に駐車線も引かれていないので、横の車に習って駐車しました。

のれんをくぐると、天井が高く、古民家風の落ち着く雰囲気で、特に趣を感じなかった外観とのギャップに驚きます。

縦長の大きな窓からは、青空と稲子の景色が一望でき、差し込むやわらかな日差しが心地良いです。

メニューは手書き。おそばとうどん、他にほうとう、やきそば、もつ煮などがありました。そばは新そば!ということで、『天ざるそば(¥1400)』と『ざるとろろそば(¥950)』を注文しました。

ざるとろろそば

ざるとろろそばはとろろの入った器に、そばつゆをかけるタイプ。

大根ときゅうりの漬物の小皿が付いていました。

お箸でつかめるほどの弾力のあるとろろは、素朴でありながら風味が良く、食が進みます。

手打ちの新そばは、なんだか輝いて見えます。甘みと旨味が強く、そばの風味が濃厚、どちらかというと細く打たれているように見えますがコシが強く、味わい深いそばです。

天ざるそば

天ぷらは旬の野菜、かぼちゃ・インゲン・しめじ・ナス・かき揚げ、エビの6種類の盛り合わせでした。

さくっとした軽い歯ごたえで、野菜がおいしい!

てんぷらそばには、大根ときゅうりの漬物の小皿とこんにゃくと山菜の佃煮の小皿が付いていました。この小皿の味付けがまた絶妙で、これをおかずにご飯が食べたくなるくらいのおいしさでした。

食後に提供された蕎麦湯は濃厚でトロっとしていて、そばつゆと割るだけで体が温まります。「そばの栄養素が染み出てる~」と感じずにはいられないほっとする味わいでした。

稲子の長閑な景色。古民家風の落ち着く雰囲気の店内で頂くおいしいそば。

『そば処平七』は時の流れがゆっくりと感じる、癒しのそば処でした。

そば処平七

住所:富士宮市上稲子1268

TEL:0544-66-0355

営業時間:昼11:30~14:00

定休日:木曜日・第3金曜日

営業時間・定休日は変更となる場合があります

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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