【京都市】左京区「京都伝統産業ミュージアム」で遊び体験しながら伝統を学び産業を伝承♪
『京都伝統産業ミュージアム』は、私も幼い頃からお世話になっている「京都ロームシアター(旧京都会館)」や「平安神宮」の近くにある京都市勧業館「みやこめっせ」の地下1階にあります。
千年の歴史に育まれた都の手業を、常設展示やイベント、体験を通じて一堂に紹介している施設。
私も仕事柄、海外からのVIPのお客様の京都案内をする機会が多いのですが、『京都伝統産業ミュージアム』をご案内することで京都の伝統芸能を御体験いただき、理解してもらいやすいので、昔から大変お世話になっている場所です。
2024年のご挨拶、と思い今年もお伺いしたところ昨年九月よりシステムが変わったということでした。
早速、中へご案内いただき展示の数々を拝見。
1977年の開館以来、伝統文化や伝統産業の振興に取り組んでこられた「京都伝統産業ミュージアム」。
日本映画やドラマ、ドキュメンタリー撮影や小道具展やイベントなどでも大活躍している『高津商会』の小道具たち。
甲冑はもちろん、貝合わせや貝桶、さまざまな展示を見ながら説明書を読み、英語での説明の仕方などを読みながら勉強できます。
参考記事→時代劇の小道具展 2023秋
過去関連記事もご参照ください→
『神護寺』圧巻の紅葉&『時代劇の小道具展』甲冑、源氏物語で宮中、町カゴ、刀剣体験♪
私がいつもお世話になっている「観世会館」や「観世流シテ役」の方々、幼馴染が能楽師ということもあり能楽を大変身近に、そして一緒にお仕事をさせてもらえていることに感謝です。
その能面も「高津商会」にはたくさんあり、もちろんあの有名な時代劇「桃太郎●」の能面や小道具たちも「高津商会」のものだと聞いて感慨深い想いになりました♪
その能面の作り方なども展示されていました。
いつかは作ってみたい、と思っている能面。
「高津商会」でもよくみる、武器や楽器類、そしてキセルなど。
時代劇映画やドラマでは必須アイテムですね!
これらを修理する人たちが「高津商会」にはいるので、その作り方から修理の仕方をみながら、いつもその手の早さに感動を覚えています。
伝統産業の活性化を推進していくために尽力されているこの施設では、さまざまな伝統産業の体験も行われています。
手描友禅染 「挿友禅」体験
友禅染は古くから伝わる染色技法を、17世紀後半に宮崎友禅斎が集大成したことからこの名がつきました。
作る過程の説明から作り方まで丁寧に説明をしてくださった職人さん。
本当に丁寧な工程で、京友禅の歴史から今の現状まで、そこに偶然いらっしゃった関係者の方からもお話を伺うことができました。
職人が少なくなってきた、ということで伝統産業の存続危機の懸念なども話していました。
ワークショップなどを行なって出来るだけ多くの人に知ってもらいたい、ということ。
私も普段から着物を愛し着用させてもらっているので、お話を聞けば聞くほど勉強になりました。
「京ものユースコンペティション2023」応募作品展示会
常設展示だけでなく、企画展も行われています。
京都の伝統産業に携わる若手職人を対象とした「京ものユースコンペティション2023」の応募作品を展示します。未来を担う13名から応募された現代のライフスタイルに適した「京もの」がそろいます。これまで培ってきた技術とアイデアの詰まった作品をぜひご覧ください。
開催期間2023/12/20~2024/1/28
開催時間10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日12/25(月)
※12/29(金)~1/3(水)年末年始休暇
料金有料(観覧料が必要です)
主催京都市
株式会社京都産業振興センター(京都伝統産業ミュージアム)
また、「京都工房コンシェルジュ」などの試みを行なってらっしゃいます。
この機会に、ぜひ伝統産業を御体験しながら京都の文化を知るきっかけになればいいですね♪
「京都伝統産業ミュージアム」
開館時間10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日トップページのカレンダーをご確認ください。
観覧料一般(大学生を含む) 500円(20名以上の団体は400円)
小中高生、高等専門学校生 400円(20名以上の団体は300円)
※未就学児は無料
※障がい者手帳を提示の方本人および介添人1名まで無料
※京都市内在住 70歳以上の方は無料(入館時に証明できるものを提示)
※京都市内在住 小中学生・高校生は無料(入館時に証明できるものを提示)
※和装の方は無料
所在地〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9番地の1 京都市勧業館みやこめっせ 地下1階
連絡先TEL:075-762-2670 (受付:10:00~18:00)
FAX:075-751-1692