【京都市】伏見区 真言密教の拠点寺院『世界遺産・醍醐寺』の開創1150年慶讃大法要、18日は結願法要
貞観 16 年(874)に弘法大師空海の孫弟子である「理源大師聖宝」により開かれた世界遺産「真言宗醍醐派総本山 醍醐寺」。
標高450メートルの醍醐山全体を寺域とし、京都の地元でも大切にされている大寺院です。
山上の「上醍醐」と山裾の「下醍醐」の2つの伽藍(がらん)を持つ『真言宗醍醐派総本山 醍醐寺』。
『醍醐寺』さんは、『高津商会』の小道具たちが活躍している映画やドラマなどのロケ地としても知られる場所です。
また私も個人的に家族と共に毎年、「五大力」さんのお札をもらいに行ったりと、幼少時からとってもお世話になっています。
2024年は「醍醐寺開創1150年」の記念の年となります。
記念法要は令和6年11月14日開白、同18日結願にて5日間の大法要として開催されています。
16日、最も華やかな「庭儀舞楽大曼荼羅供法要」が厳かに行われました。
開祖である「理源大師聖宝」の遺徳をたたえる「表白」を読み上げ、舞楽の舞が披露されました。
また11月14日に開催された、「上醍醐」での「柴燈護摩」は、2004年以来約20年ぶりでした。
醍醐山頂にある「五大堂」前で行われた修験道の作法による「柴燈大護摩供」法要。
『醍醐寺』さんは、私が大好きな京都高雄山『神護寺』さんともご縁のある寺院。
神護寺さんでご縁頂きました、大塚知明僧侶(大師山妙法寺住職)も大法要では、法螺貝吹いて太鼓を叩き、お忙しくご出仕されております。
醍醐寺では開創以来、真言密教、顕教、恵印(修験道)の三つの法流を伝承されています。
東大寺からも職衆(精義、問者、注記、執当の四役)の僧侶が参加して、「三論宗の法要」である「竪義会」なども14日に行われました。
平安時代から続く祈りの形を表現する「醍醐寺」では18日に結願法要が行われます。
令和6年11月18日(月)結願
9:00 鎮守法楽 神祇講式(下醍醐・清瀧宮拝殿)
11:00 准胝観世音供
並 中興准三后義演座主400回忌
第百二世座主文雄大僧正13回忌平座理趣三昧法要(下醍醐・金堂)
14:00 柴燈大護摩供(下醍醐・柴燈護摩道場)
幼少時から自転車で春は桜、秋は紅葉、そして冬には五大力さんのお札をいただきに通っていた「醍醐寺」さん。
醍醐寺は真言密教の拠点寺院であるのはもちろん、「恵印法流」を継ぐ修験道の寺です。
「下醍醐」だけでなく、醍醐山頂にある「上醍醐」さんにも久しぶりに参拝させていただきたく思います。
*写真提供;大塚知明僧侶(大師山妙法寺住職)
世界遺産『真言宗醍醐派総本山 醍醐寺』
住所;京都市伏見区醍醐東大路町22