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保育園でおむつを替えてくれない理由を現役保育士が吐露「まともに替えてくれない園は怪しさ100%」

オオタ先生現役保育士 幼保英検1級

現役の保育士&幼保英検1級です。

保育園から帰宅したら朝穿いていたおむつと同じおむつを穿いていてびっくり!

このような経験がある人もいるかもしれません。

はっきりと言えるのは、翌日すぐに保育園の先生に「昨日は朝のおむつのままだったようなのですが?」と柔らかくかつはっきりと聞くことです。

その上で、以降も何度もおむつ替えがされていないようであれば、おむつ以外の部分でもずさんな保育が行われている可能性が大。
転園も視野に入れるべきです。

今回は、保育園でおむつ替え忘れが発生する理由を、実際のエピソードを交えながら解説します。

保育園でおむつを替え忘れる背景

あってはならないことですが、保育園でおむつを替え忘れていた場合、考えられる理由や背景は次のとおりです。

0歳児より1歳児クラスのほうが替え忘れが多い

おむつの替え忘れが発生する場合、0歳児クラスより1歳児クラスの方が多い。

これは、現役の保育士である筆者も認めざるを得ない傾向です。
なぜ?と思いませんか。

大きな理由は、保育士配置基準にあります。

0歳児クラスの場合、おむつを棚から取ってくるところからズボンを穿き終えるところまで、すべて保育士が介助します(全介助などと呼ぶことが多い)。

一方、歩行が安定し、簡単なことならできるようになる1歳児クラスでは、おむつ替え作業の一部を園児が行います。

「◯◯ちゃん、おむつを取ってきてね」

「◯◯くん、脱いだおむつをゴミ箱にポイだよ」

「◯◯ちゃん、おむつ穿き、よいしょだよ。上手!」

・・・といったように、保護者が想像するよりかなり多くの部分を子どもたちが行っています

このためおむつ替えという工程の中に抜けや漏れが発生してしまうのです。

1歳児クラスなのにおむつ替えの多くを子どもが行うことの理由は、自立を促すという意味もありますが、職員配置も大きく関係します。

現行の保育士配置基準では0歳児クラスは子ども3人につき保育士1人、1歳児クラスは子ども6人に付き保育士1人となっています。

3人程度のおむつ交換であれば、他の2人を見守りながら1人を全介助でおむつ替えできますが、6人だとそうはいきません。

このため、1歳児クラス以降はおむつ替えを子どもたち自身に頑張ってもらう必要が生じます。

特にお話が上手な子の場合は、「◯◯ちゃん、おむつ替え終わっているかな?」と保育士が聞いて、「うん」と回答があれば、目視することなくおむつ替え済みとする保育園もあるでしょう。

おむつを替えたかチェックが行き届いていない

本来、自分でおむつ替えができる子であっても、おむつ替えのあとは保育士が替え終わっているか目視でチェックすべきです。
おむつを替え忘れている場合、このチェックが行き届いていなかったというのが、よくある理由です。

特に複数の先生で多くの子どもを保育している場合、おむつ替えチェックの現場はこんな感じです。

「◯◯先生、えなちゃん、さえちゃん、おむつ替え終わってますか」

「OKです。ゆいちゃん、ゆいとくん、えまちゃん、さなちゃんがまだです。」

ここでお名前を聞き間違えてしまうと、おむつ替え忘れが生じます。

えなちゃんとえまちゃん、さえちゃんとさなちゃんを聞き違えは、筆者にも経験があり、今も反省しています。

さらに、ゆいちゃんがクラスに2人いるなどのお名前かぶりも少なくありません。そのような場合はフルネームなど分かるように声をかけますが、「これはどっちのゆいちゃんのおむつだっけ?!」と混乱することがあるのは現状です。

3歳児クラス以降では先生はほぼノーチェック

年少さんにあたる3歳児クラス以降の場合は、事情が異なります。

排泄については個人差があるため、3歳児クラス以降でもおむつを使用している子はもちろんたくさんいます。

一方、保育園の環境は「3歳児クラス以降=おむつなし・トイレで排泄」ということを前提に整備されている保育園が多いでしょう。

トイレは保育室から離れた場所にある3-5歳児向け幼児用トイレを使用、おむつ替え専用スペースは設けられていないことも多いです。

このため、おむつ替えは先生が主に見ている保育室ではなく、離れたトイレの一角などで子ども自身が行うため先生のチェックが行き届かないことがあります。

また、現行の保育士配置基準では、3歳児クラスは子ども20人につき保育士1人となっています。

現実として、3歳児クラス以降では先生が介助しておむつを替えてあげるということは、ほぼできない状況にあります。

おむつ替えをはじめている様子が確認できたらおむつを替えたなと判断する、園児がおむつを替えたと言ったらOKと判断するなどでおむつ替えの確認をしている保育園も多いでしょう。

3歳児クラス以降でおむつを替え忘れている場合、おむつ替えがまだなのに子どもの”終わった”との発言を保育士が鵜呑みにしたなどが大きな理由です。

おむつが濡れていなかったのでそのまま使用

特にトイトレの時期などで、一度脱いだまだ濡れていないおむつ、家庭ではどうしていますか?
濡れていないけど新しいおむつに交換するという人もいるのではないでしょうか。

保育園では基本的におむつは濡れていない限り、もう一度着用します。
おむつを頻繁に替えることで、逆に「おむつの減りが早すぎ」という要望をする保護者もいますので。

日中はトイレで排泄が成功していて、降園直前や帰宅途中におむつにおしっこが出て濡れると「朝穿いてきたおむつが一度も交換されていない!」とびっくりすることになります。

忘れているのではなく替える気なしなら即転園を

保育園でおむつ替えしていないのではないかと疑問に思ったら、翌日すぐに担任の先生に「昨日は朝のおむつのままだったようなのですが?」と柔らかくかつはっきりと聞くことです。

その上で、以降も何度もおむつ替えがされていないようであれば、おむつ以外の部分でもずさんな保育が行われている可能性が大です。
転園も視野に入れるべきです。

おむつ替えはどんな保育園でも毎日必ず行う活動のひとつです。通園中の保育園の姿を映し出す鏡といっても過言ではありません。

おむつ替えを”忘れている”のと”替える気がない”のとでは大違いです。

まとめ

現役保育士の立場から、保育園でおむつ替え忘れが発生する理由を解説してきました。

中・大規模保育園では特に、おむつ替えのタイミングはほぼ固定している場合が多いです。

保育園でのおむつ交換の頻度については、「おむつ交換スケジュールを現役保育士が解説」という記事で紹介しているので合わせてご覧くださいね。

現役保育士 幼保英検1級

共働きの現役保育士です。「うちの子保育園で何してる?」をテーマに保育園のリアルを伝えます。 幼保英語検定1級・TOEIC 875・ヤマハ指導グレード5級 自身も保育園児の母であった経験から、保護者の立場に立った情報提供を心がけています。 保育園・幼稚園生活が少しでも楽しいものになりますように。

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