現役保育士が伝える!子どもの「やらない!」を「やる!」に変えた声掛け2選
いやいや期のお子さん、それ以外の幼児期のお子さんでも「やりたくない!」「やらない!」は日常茶飯事で、困っている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
忙しい時なかなか行動してもらえないと、親子ともにイライラループにはまってしまい、どちらにとってもストレスですよね。
そんな状況を解決し、親子ともに嫌な気持ちにならず行動できるよう、保育現場で実践した「やらない!」を「やる!」に変えることができた声掛けを紹介します。
一緒にやろう!
初めてやることに関しては恐怖心があったりプレッシャーを感じてしまったり、何回もやっていることに関しても、その日の気分で「今日はやりたくない」なんてこともありますね。
その際に執拗に「やってね!」「できるでしょ!」と繰り返していても、お子さんは黙って動かなかったり、「やらない!」の一点張りなんてことも。
そのような時は、お子さんに任せるのではなく
「じゃあこれは一緒にやろう!」
に変えるだけで表情が変わり行動するようになる子が多くいました。
誰かと一緒にやるということで、負担感やプレッシャーから解放され、安心や自信に繋がります。ただ全部一緒にということが厳しい場合もあると思うので、部分的に一緒にやることを提案してみてもいいかもしれません。
トイレ、出なかったら戻ってきたら?
ご家庭でもあると思いますが、トイレ問題。
出かける前や、やることがあり長時間トイレに行けない場合「このあと行けないから今トイレ行ってきてね」なんて会話があると思います。
しかし、何度促しても「おしっこでない!行きたくない!」の繰り返し。結局途中でもらしてしまったり「トイレ~」と言い始まったり、「だから言ったじゃない!」となるのがオチ。
でも声掛けを変えるだけで活動前にトイレへ行く子が増えました。それが
「じゃあもし、座ってみて出なかったらすぐに戻ってきたら?」
「行ってきて!」だと強制・命令感が強く反発したくなりますが、これだと強制感がなく、お子さんからしたら提案され自分で決定ができます。それに加え「もしダメでもいいから少し試してみるか!」くらいの軽い気持ちになれて、プレッシャーから解放されるようです。
おわりに
声掛け一つでお子さんの行動も、お子さんとの関係も変わります。
親子どちらにとっても心地よい関係を作るため、できるときでいいので声掛けを意識していただけたら幸いです。
少しでも参考になれば嬉しく思います。