「何回言っても…」子どもの問題行動の原因は周りの大人?意外と良くない叱り方と心の満たし方
”大人が変われば子どもも変わる”を信念に発信しています現役保育士です。
お子さんに対して「何回言っても問題行動を繰り返す」「もう注意するのも疲れたから言わない」と思ってしまうことはありませんか?もしかするとその問題行動は親や周りの大人の接し方で改善できるかもしれません。
今回はほめ育ての観点から、お子さんが問題行動をやめられなくなってしまう叱り方と、問題行動を改善する心の満たし方を紹介いたします。少しでも参考になれば嬉しいです。
問題行動の原因
年齢や発達の問題以外で問題行動を繰り返してしまう子の根本にあるものは”負の感情”です。欲求不満、悲しみ、寂しさ、もどかしさ、承認欲求など、それらの負の感情が自分の中では処理できず満たされず外に出たものが問題行動となってしまいます。
孤独感を生むタイムアウト
「タイムアウト」とは育児用語としては、子どもが何かしたときに大人側が子どもをその場から引き離し、一人で別の場所で反省させることをいいます。
タイムアウトを行うと、一時的には静かになったり言うことを聞いたりしますが、それはその場しのぎの行動です。問題行動を起こしてしまった負の感情は置いてきぼりで、本当の意味での反省やその後の行動改善には繋がりにくいとされています。
また「悪いことをすると一瞬でも見てくれる」という負の行動の連鎖、「ひとりにされてしまった」「むかつく」などと大人への反抗心を生んでしまうことも。
心を満たすタイムイン
そこでタイムアウトと反対の「タイムイン」を行います。ここでのタイムインとは”一緒に過ごす時間を充実させる”ことです。
方法としては
・子どもの興味に大人も興味を示す
・ハグなどスキンシップを取る
・一緒に遊ぶ、食事を摂る
・ながらではなく向き合って話しを聞く
・子どものプラスな感情に共感する
・頑張っていることを認める
・感謝を伝える
など、お子さんが大好きな親や周りの大人と豊かな空間や時間を多く共有することで、心が満たされ問題行動の改善に繋がっていくでしょう。
おわりに
問題行動は心が満たされないことから起こります。お子さんの問題行動が続くとお子さん自身はもちろんですが、そこに関わる大人も辛い思いをし、負の連鎖になってしまいますよね。
そうなる前に大人側がお子さんにアプローチし、お子さんとの関係、お子さんに関わる周りの方との関係を良くしていきましょう。