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ドジャースのフリーマンが迫っている500二塁打は、これまでに何人が達成しているのか。到達まで3本

宇根夏樹ベースボール・ライター
フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)Jun 21, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月29日、フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)は、7回表と10回表に二塁打を打った。10回表の打球は、レフトの前に落ち、そこから後ろに転がったが、記録は二塁打だ。

 今シーズンの二塁打は、これが23本目と24本目。通算では、496本目と497本目だ。

 メジャーリーグ2年目の2011年以降、フリーマンは、短縮シーズンの2020年を含め、14シーズンとも20本以上の二塁打を記録している。シーズン30本台と40本台が5度ずつ、50本台は1度。自己最多の昨シーズンは、60本まで1本に迫った。

 あと3本の二塁打を積み上げると、フリーマンは、500二塁打に到達した65人目の選手となる。最多は、792本のトリス・スピーカーだ。現役選手では、459本のジョーイ・ボトー(トロント・ブルージェイズ)が、フリーマンに次ぐ。

 今世紀に入ってからメジャーデビューし、500本以上の二塁打を打った選手は、これまでに4人。アルバート・プーホルス(686本)、ミゲル・カブレラ(627本)、ロビンソン・カノー(572本)に、ニック・マーケイキス(514本)がそうだ。ちなみに、2000年9月にデビューしたジミー・ロリンズ(511本)は、20世紀に1本と21世紀に510本。20世紀にデビューし、今世紀だけで500二塁打以上は、ロリンズの他にもいる。

 フリーマンは、9月中旬に35歳の誕生日を迎える。6年1億6200万ドルの契約は、2027年までだ。今のところ、年齢による衰えは感じられない。2016年以降、出塁率.385とOPS.890を下回ったシーズンはなく、今シーズンも、ここまでは.400と.905だ。また、過去6シーズン(2018~23年)のいずれも、欠場は5試合未満。今シーズンは、84試合すべてに先発出場している。

 現時点の通算本塁打は、333本を数える。契約が満了するまでに、400本塁打と600二塁打を揃って達成する可能性もありそうだ。この両方に到達した選手は、9人しかいない。

筆者作成
筆者作成

 なお、300本塁打以上&600二塁打以上も、この9人以外には、317本塁打と665二塁打のジョージ・ブレットだけだ。

 668二塁打のクレイグ・ビジオは、300本塁打に9本足りなかった。354本塁打のルイス・ゴンザレスと369本塁打のトッド・ヘルトンは、600二塁打まで10本未満。それぞれ、596二塁打と592二塁打でキャリアを終えた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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