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つい人の顔色を伺ってしまう人の性格と特徴。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、つい人の顔色を伺ってしまう人、というテーマでお話したいと思います。世の中には、つい人の顔色を伺ってしまう人がいるのですが、こういう性格の半分は生まれつきです。

私(竹内成彦)は、生まれつき性格の研究をしている、キャラ診断アドバイザー協会という組織の会長をやっている者ですが、子どもタイプの人ほとんどは、人の顔色を伺う人です。逆に、大人タイプの人ほとんどは、人の顔色を伺わない人です。

何故かと言うと、子どもタイプの人は、自分の気質(生まれつき性格)が子どもなものですから、「ひとりでは生きていけない、誰かに保護されないと生きていけない」と心の底で思っており、それで人から嫌われないよう、無意識で人の顔色を伺う癖を身につけているというわけです。

ちなみに私は、生まれつき性格が子どもタイプなので、人の顔色を伺うところがあります。私にとって、人の顔色を伺う習性は、長所でもありますし短所でもあります。

長所で言えば、私はカウンセラーなので、常にクライアントの顔色を伺っており、怒っていないか悲しんでいないか苦しんでいないか、常に観察しているので、クライアントのわずかな感情の変化に気付き、よりよいカウンセリングをするのに役立っています。

逆に、短所で言えば、プライベートで、人の顔色など伺わなくてもいいところで伺ってしまい、疲れたり、遠慮して言いたいことが言えなくて、不利益を被ってしまったりします。

私は、人の顔色を伺う癖があるので、私の目の前の人が、私の話を聴いていて退屈しているかどうか、直ぐにわかります。よって、誰も聞いていないのに、延々と喋り続ける人を見たりすると、「スゲエなあ!」と、心底驚いたり呆れたりします。

さて私は、「つい人の顔色を伺ってしまう」と仰る人のカウンセリングをすることがあるのですが、お伝えしていることは次のふたつです。

ひとつめは、人の顔色を伺うのは、半分は生まれつき性格なので、仕方がないよ、半分ぐらいしか直らないですよ、ということ。
ふたつめは、人の顔色を伺うことは、長所にも短所にもなるので、なるべく長所になるような生き方をするよう心掛けてくださいね、ということです。

次に、今日の記事の後半、
今からは、人の顔色を伺わない方法についてお話したいと思います。

人の顔色を伺わないようになるためには、
1.人の顔色を伺ったところで、本当にその人の心など読めはしないということを知ること。
2.自分は大人なので、人の顔色など伺わなくても、ひとりで生きていけると思うこと。
3.自分は人のために生きているのではない、自分のために生きよう、と思うことが大切。
以上です。

ここまで言うと、「人間はひとりでは生きていけない生き物だ」「自分のために生きるという利己的な考えは良くない」という反論があろうかと思うので、先にお答えしておきますが、要するにバランスが大切ということです。人の顔色を伺うことも大切だけれど、それも度が過ぎてはいけないですよ、ということです。

今、私は、人の顔色を伺わない生き方をするための方法についてご紹介したのですが、「それが出来れば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうなので、そういう方のために、「ゲシュタルトの祈り」という詩を紹介したいと思います。

パールズ作「ゲシュタルトの祈り」 訳 竹内成彦

私は、私のことをします。
あなたは、あなたのことをしてください。
私は、あなたの期待に添うために 生きているのではありません。
そして、あなたもまた、私の期待に添うために生きているのではありません。
あなたはあなた、私は私です。
でも、私たちの心が、たまたま触れ合うことがあったのなら、どんなに素敵なことでしょう。
でも、もしも心が通わなかったとしても、それはそれで仕方のないことです。

以上です。

私(竹内成彦)は、今ご紹介した「ゲシュタルトの祈り」という詩が大好きです。そして私は、今ご紹介した、「ゲシュタルトの祈りという詩を、毎朝朗読するようになってから、人の顔色を伺わなくなった」というクライアントを幾人も知っています。

宜しければ、ぜひあなたもこの詩を朗読してみてください。
そうすれば、きっと不必要に、人の顔色を伺わなくなることと思います。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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