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ノート(227) 更生保護委員会の委員面接に先立つ刑務所幹部のレクチャー

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~続・工場編(20)

受刑303/384日目

仮釈放の流れの振り返り

 2月23日の木曜であるこの日は、午前中に工場で差入れ本の整理などを行ったあと、午後の作業時間が始まって少ししたタイミングで、処遇部の「分類統括」と呼ばれる幹部が迎えにやってきた。受刑者の分類や教育のほか、仮釈放に関する手続を担当している統括矯正処遇官だ。

 この分類統括に連行され、プレハブ工場の2階から1階に降り、長い廊下を歩き、事務棟に向かうと、まずは取調べ室に入るように指示された。このあと、面接室で「本面」、すなわち仮釈放の許否を判断する関東地方更生保護委員会による本面接があるので、どのようなやり取りになるか、あらかじめレクチャーをしておくという。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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