甘味処初音さんの甘味をテイクアウト「久寿餅」は、うぐいす粉と自家製黒蜜という珍しい組み合わせにも注目
東京都中央区日本橋人形町。石を投げれば老舗に当たるといわれる日本橋の中でも特色ある街のひとつ。江戸三座とよばれ、江戸時代に興行を許された劇場のひとつでもある中村座。中村座は天保の改革まで日本橋に劇場を構え、高い人気を誇っていました。そのほか人形浄瑠璃の芝居小屋なんかでも賑わい、それらに携わる職人さんやお土産物を販売するお店が集っていたことが、人形町とよばれる由来のひとつなのだとか。
その人形町にて、歌舞伎の演目でもある初音の鼓から店名をとったといわれる甘味処「初音」さんは連日大人気。特に休日のお茶時はちらほらと行列ができることも。寒いこの季節は、美味しい温かいお汁粉やぜんざい、お餅などが恋しくなりますものね。まぁ、寒くてもあんみつやところてんといった冷たい物も美味しいのですが…
並ぶ時間はないけれど、その味わいを体感してみたいという方にもおすすめのテイクアウト商品のご用意も。今回はその中から、名物のひとつでもある「久寿餅」をご紹介。
お店の入口で注文すると、できたてをカップに詰めてきていただけます。あらかじめ詰めているわけではない、というのがまた嬉しい。
きなこ、黒蜜、久寿餅はすべて個包装となっており、取り出すと十分すぎるほどのきなこと黒蜜が!特徴といたしまして、初音さんの久寿餅のきなこはうぐいす粉。うぐいす餅でもお馴染みの黄粉ですね。ちなみに初音とは、その年に最初に耳にする鶯の囀りとも言われています。なんだか江戸らしい粋を感じますね。
久寿餅は6切れほど。大きさも存在感もばっちりです。発酵食品ならではのほんのりとした酸味は好き嫌いが別れそうですが、その酸味は風味豊かな初音さん自家製の黒蜜と非常に合います。発酵要素が黒蜜の華やかさとぴったりはまる、とでもいいましょうか。
青大豆ならではのややフレッシュな大豆の香ばしさとまろやかさは、このままでもぺろりとなめてしまいたくなるようなうぐいす粉です。
一般的な黄粉も、ぐぐっと香り立つ香ばしさが魅力的。そして、初音さんのほんわか優しい風味の久寿餅もまた違った一面が。
久寿餅は液漏れ等の心配もございませんので、人形焼きなどの定番のお土産と一緒に、江戸の味をご自宅で味わってみてはいかがでしょうか。
<甘味処 初音>
公式instagram(外部リンク)
東京都中央区日本橋人形町1-15-6
03-3666-3082
11時30分~18時
不定休