隠れ首位打者がいよいよランクインへ。打率トップは間違いないが…
現在、ア・リーグの打率トップ3には、.321のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、.319のルイス・レンヒーフォ(ロサンゼルス・エンジェルス)、.311のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)が並んでいる。
7月3日(日本時間7月4日)が終わった時点の打率トップは、この3人のいずれでもなく、スティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)の可能性がある。
ガーディアンズは、7月3日にシーズン84試合目を行う。84試合×3.1打席=260.4だ。クワンは、この試合で5打席に立つと、これまでの256打席と合わせ、261打席となる。
ここまで、クワンは、打率.362(232打数84安打)を記録している。7月3日の試合で5打数0安打の場合、打率は.354(237打数84安打)まで下がる。一方、ジャッジらは、7月3日に5打数5安打でも、打率は.333を超えない。
一般的に、シーズン全体の規定打席は502だ。162試合×3.1打席=502.2だが、503打席ではなく502打席なので、このパターンを当てはめると、クワンは、7月3日に4打席、トータルでは260打席でも、ランクインする気もする。ただ、シーズン途中のことなので、260.4に対し、260打席では足りず、まだランキングの対象外ということもあり得る。
7月3日の試合も、クワンは、1番打者として出場する。5打席に立っても、おかしくない。
もっとも、クワンが首位打者を獲得するかどうかは、まだわからない。
6月16日の時点で、クワンの打率は.398(176打数70安打)だった。そこから、約半月の間に、36ポイントも下がっている(.001=1ポイントとして表記)。直近の14試合は、打率.250(56打数14安打)。さらに、直近の7試合は、打率.172(29打数5安打)に過ぎない。
ちなみに、クワンの出塁率は.420だ。ヤンキースの2人、ジャッジとホアン・ソトの出塁率は、それよりも高い。それぞれ、.440と.435を記録している。
なお、現在のナ・リーグ打率トップ3は、.320の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)にサンディエゴ・パドレスの2人、.312のルイス・アライズと.311のジャリクソン・プロファーだ。
こちらは、259打席のクリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)が、彼らの打率を上回っている。打率.329(228打数75安打)だ。ただ、イェリッチがランクインするのは、もう少し先になる。ブルワーズは、7月3日がシーズン87試合目。87試合×3.1打席=269.7だ。
【追記:7/4】
7月3日、クワンは、4打席に立ち、ア・リーグ打率ランキングのトップに登場した。この日は、4打数1安打。シーズン打率は.360となっている。