WBOスーパーウエルター級タイトル戦は王者が防衛
ジャーメル・チャーロが2階級上げて4冠スーパーミドル級チャンピオン、サウル・“カネロ”・アルバレスに挑んだことで、WBOは、暫定スーパーウエルター級だったティム・チューを正規王座に就かせた。そして、チューは現地時間15日に祖国、オーストラリアでブライアン・メンドーサ戦を迎えた。
前日計量をチューは153パウンド、メンドーサは154パウンドでパスし、117-111、116-111、116-112のスコアでチャンピオンが判定勝ちを収め、防衛に成功した。
最終記者会見で、その時点で23戦全勝17KOだったチューは言った。
「ゴールドコーストに戻って来て、とてもいい気分だ。まさしく第二の故郷だよ。サポートして下さる皆さんに感謝する。
私が23勝0敗であるのには理由がある。誰もそのパズルを解けはしない。今、メンドーサが上昇気流にあり、絶好調だということは認める。が、23戦全勝という数字は嘘をつかないさ。
自分は一つのベルトじゃ満足出来ない。4本とも必要なんだ。是非、瞬きせずにこの試合を見てほしい」
22勝16KO2敗のブライアン・メンドーサも話していた。彼は4月にセバスチャン・フンドラをKOして、このチャンスを得たのだった。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6c0b624753a0be2c460adc723b11af3153f52274
「セバスチャン・フンドラをノックアウトし、信じられないほどの幸せを感じました。咬ませ犬として扱われながら、金星を挙げて夢を叶えましたから。残りの人生でもこんな勝利を追い求め続けますよ。無名から這い上がった『ロッキー』の物語みたいですよね。
オーストラリアでは、誰もが愛をもって私を迎えてくれています。私を応援していない人もいますが、試合の夜の後はもう少しファンが増えることを願っています。
私はベルトが欲しいです。タイトルは私自身、家族、そして私の周りの人々の人生を変えるでしょう。だからこそ、私はリングで戦います。勝つために、そして仕事を成し遂げるためにここにいるのです」
どう見ても、チューが主役でメンドーサは斬られ役だった。フンドラ戦に続いてメンドーサのUPSETを目にしたいファンもいたであろう。
前半は互角だったが、徐々に差がついていった。放ったパンチの総計は、チャンピオンが406、挑戦者が433。そのうちヒットはチューの120に対して、メンドーサが93と離れていた。
チューの次戦の相手は、ジャーメル・チャーロとなるのだろうか。