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前線南下で大雨の中心は北陸へ!関東は3日にぶりに広範囲で雷雨のおそれ:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
30日9時の予想天気図(気象庁HPより)。前線は北陸へ、関東以西は高気圧圏のまま

30日は前線が南下し、東北では雨の勢いがおさまる一方で、今度は北陸で100ミリを超える大雨になりそうです。

晴れる関東~沖縄では酷暑が続き、さらには、このところほぼ山沿いに限られていた雷雨が30日は関東の平地でも発生するおそれが。都心も含めて3日ぶりの夕立に注意が必要なところが出てきそうです。

北陸は最大120ミリ、関東甲信は高い発雷確率

30日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
30日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

30日は北海道や東北では次第に雨が小康状態になっていき、かわって北陸で激しい雨になりそうです。
30日夕方までの24時間に予想される雨の量は多いところで新潟・富山で120ミリ、石川・福井で100ミリとなっています。
また、東北では午後に再び雨が激しくなるおそれがあるため、一旦雨がやんだあとも最新の情報を確認してください。

30日昼過ぎの発雷確率(気象庁データを元に作成)。関東では夕方にかけても発雷確率が高い状態が続く。
30日昼過ぎの発雷確率(気象庁データを元に作成)。関東では夕方にかけても発雷確率が高い状態が続く。

一方、晴れる関東以西も前日までと比べ大気の状態が不安定になりやすく、特に埼玉を中心とした関東の各地と、山梨県の一部で発雷確率が高くなっています。
東京都心でも雷雨のおそれがあるため、外に出るときは空の様子の変化に気をつけてください。

厳しい暑さも続いて、最高気温は熊谷(埼玉)・さいたま・浜松で39度、東京・徳島・高知38度の予想です。
熱中症は暑さのピークの日になるとは限らず、数日経ってからかかる場合もあるため、前日までの暑さで大丈夫だった人も油断せず水分と休憩を取りましょう。

東北も梅雨明け間近!週末以降は新たな熱低が北上?

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさきようやく東北の日本海側も含めて晴れマークが続くようになり、東北も梅雨明け間近となりそうです(北陸は8月1日も雨のところがあり、東北が先に明ける可能性が出てきています)。

そのほかの地域も晴れ間が多く酷暑が続く予想ですが、南の海上、小笠原諸島付近では土日以降、熱帯低気圧が北上する可能性があります。
まだ予報のブレが大きいものの、たとえ本州付近には近づかなかったとしても湿った空気の影響を受けるおそれはあるため、今後の予報をこまめに確認したほうがよさそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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