Yahoo!ニュース

貴重な洗濯日和を有効活用!日本海側は早くも雨・雪広がる…土日は冬将軍の再訪に備えを:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
22日9時の予想天気図(気象庁HPより)。低気圧が接近し北日本~北陸は雨や雪に。

22日は西日本や太平洋側の各地で晴れて気温が上がり、貴重な洗濯日和になるところが多いでしょう。
ただ日本海側では低気圧が近づき、東北・北陸から次第に雨や雪の範囲が広がり、このさき土日~週明けにかけて全国的に強い冷え込みに。
東京ではまたもや師走並みの寒さが予想されていて、今後たびたびやって来ることになる冬将軍への備えが必要です。気象予報士が解説します。

日本海側で雨・雪の範囲広がる

22日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
22日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

22日は日本海の低気圧が発達しながら接近し、朝の時点で東北日本海側や北陸で雨が降り、次第に北海道でも降り出しそうです。夕方以降は近畿北部や山陰でも雨が降るところがあるでしょう。雷を伴って強まるところがありそうです。

降るものは、北海道では日中の段階から雪のところがあり、東北でも山沿いから雪の範囲が広がりそうです。

関東~九州では晴れるところが多く、特に関東など前日より気温が上がるところもあって、貴重な洗濯日和になりそうです。

なお、沖縄・奄美ではこのところ雨が降りやすい状態が続いていましたが、夜にはやむところが多いでしょう。

今後はたびたび冬将軍がやってくる

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

23日(土)になると西高東低冬型の気圧配置となって、北日本は雪が降りやすく、北陸~西日本でも日本海側の山沿いでは雪が降るところが出てきそうです。
風も強まり、山多・秋田では暴風雪警報の可能性があると気象庁が情報を出しています。

晴れる東~西日本の太平洋側でも師走並みの寒さとなり、東京・名古屋ともに最低気温は24日(日)が6度、25日(月)は5度と予想されています。

その後、26日(火)~27日(水)にかけて西から天気は下り坂で、この雨・雪をきっかけにまた冬将軍がやってきて冷え込みそうです。
このさきしばらく、雨が降っては冬将軍、という流れをくり返すため、気温のアップダウンと、寒さや雪への対策をしっかりしていきましょう。

※筆者のプロフィールからフォロー(リンク先の「+」のボタン)していただくと、日々の天気や防災、テレビではなかなか話せない気象予報の裏側を書いた記事を逃さず読むことができます。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

植松愛実の最近の記事