久留米ラーメンの名店は〈伝説の呼び戻しスープ発祥の店〉創業70年の歴史ある一杯を福岡・天神で味わう
1953年(昭和28年)創業の久留米ラーメンの名店は、伝説の「呼び戻しスープ」の発祥店でもある〈久留米大砲ラーメン〉。現在は、本店のある、福岡県「久留米市」を中心に、久留米市内に4店舗、うきは市・小郡市に各1店舗ずつ、福岡市内には2店舗、大分県に2店舗、佐賀県に1店舗の、合計11店舗(直営・フランチャイズを含む)を展開している。今回は、福岡市中央区今泉にある〈久留米大砲ラーメン天神今泉店〉に訪麺してみた。
屋台時代の懐かしいこってり系「昔ラーメン」
手づくりの昔ラードから生まれる「豚脂」の揚げ玉(通称「カリカリ」という)が入った、屋台時代を思い起こす、昔懐かしい風味を加えたこってり系の「呼び戻しスープ」の味わいが楽しめる逸品。それが「昔ラーメン」だ。
行列がないのを確認して、ふらりと訪麺。11時半過ぎの到着で入口から入ると、店内は、すでに満席状態で賑わっていた。新しくなった券売機の前に立つとメニューが表示されていて、左上の「昔ラーメンの並」を選択した。
店内は席が空いておらず、待ち客用のベンチシートで5分ほどの待機。その後、真ん中に仕切りのあるテーブル席の奥へと案内され、購入の食券を渡し、待つことしばし。
着丼の「昔ラーメン」の一口目、二口目の印象は、昔懐かしい味わいというよりも寧ろ、臭みもなく濃厚さも程よい感じのとても洗練された今風な一杯に感じられた。ただ、食べ進めていくうちに、カリカリやメンマ、チャーシューがいい感じで呼び戻しのスープに馴染んできて、イニシエ感を醸し出し「ああ、なるほどなぁ」という心の声がつい漏れてしまうほど、とても懐かしく、食べやすい「昔ラーメン」へと昇華して大変美味しくいただけた。
定番の「ラーメン」は呼び戻しスープの基本
創業以来、釜を空にすることなく、継ぎ足され続けている「呼び戻しスープ」の発祥店としても有名な〈久留米大砲ラーメン〉。そのスープがコク深い旨みを生み、濃厚でまろやかな、絶妙な口当たりの一杯に仕上げられている。
そして、さらに直近での再訪麺は、開店直後。店内入口付近の券売機前では、すでに食券を求める人々で大渋滞。賑わってはいるけど開店直後なので席にはまだ余裕がある。少々待って券売機で選択したのは、いつもの「昔ラーメン」ではなく、今回、初めてのベーシックな「ラーメンの並」を選択。そのままカウンター席に案内されて着座する。
待つことしばしで着丼の「ラーメン」は、臭みはほとんどなく、濃厚さの中にも軽やかなスープの口当たりで、思わずゴクゴクと飲んでしまうほど。こちらもとても洗練された今風な豚骨ラーメンで、昔ラーメンよりも、さらに「好きかも!」と思わせる満足度の高い一杯。大変美味しくいただけたので、こちらの「ラーメン」もぜひおすすめしたい。
立地的には、福岡市中央区天神のメインストリート「渡辺通」と「国体道路」がクロスする「渡辺通4丁目交差点」付近。ちょうど「警固神社」の国体道路を挟んだ道向かいの場所で、ほぼ天神のど真ん中に位置する。天神にお寄りの際はぜひお運びください。
住所 :福岡県福岡市中央区今泉1丁目23-8[地図]
営業時間:10時30分〜22時00分
店休日 :元日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり