創業から44年の歴史と伝統の味を継承《時代の変化と共に進化してきた地元の人々に愛される豚骨ラーメン》

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

11/19(火) 7:00

福岡県福岡市中央区の渡辺通。福岡市の中心地「天神」からも程近く徒歩圏内の立地。今泉、薬院、春吉といった場所に隣接し、西鉄天神大牟田線の「薬院駅」や福岡市営地下鉄の「渡辺通駅」が最寄りの駅になり（西鉄バスも含め）「博多駅」からも直結でアクセスできる利便性の高いエリアだ。

そんな渡辺通で、1980年（昭和55年）に創業し、44年という歴史を誇る老舗のラーメン店〈めんくいや本店〉がある。そのお店は、伝統の味を継承しながらもその味に固執することなく、時代時代の変化や人々の嗜好に合わせて新しい味を追求。今も変わらず地元民に愛される「博多の豚骨ラーメン」を提供し続けている。

お昼から夜までの通し営業の安心感

自身はお昼ごはんを食べ損なった時の夕方近くに利用することが多い〈めんくいや本店〉。お昼から夜までの通し営業なので、時間を気にせず安心して訪問することができる、地元民のオアシス的なお店。また、お酒類やおつまみ類も豊富で、博多名物のもつ鍋もあり、昼夜を問わずラーメン居酒屋としても機能している。

明るくゆったりくつろげる室内空間

この日、訪れたのはお昼の開店直後。入ってすぐ右手にある券売機では最上段左上の「平日限定ランチ」と迷った末、そこまでお腹が空いてないので二段目のベーシックな「博多ラーメン」を発券。追加トッピングの「煮玉子・もやし・きくらげ大盛り」のいずれかを選べる食券も発券。

店内左手にズラリと並ぶカウンター席の一番手前に腰を下ろした。お店の方に食券を渡す際、麺の硬さは「カタ」で、トッピングは「煮玉子」を選択した。お冷をセルフで用意しながら広々とした店内空間を見渡すと、右手に2人掛けと4人掛けのテーブル席が複数並ぶ。

総席数はカウンター席も入れて30席ほどあり、お一人様でもご家族連れやグループでもゆったりくつろげる安心空間。また店内の最奥には「返却口」があり、食後の食器類はセルフで返却するというシステムになっている。

スープと麺をつなぐ役目を担う背脂

待つこと少々で配膳された「博多ラーメン」のまずは見た目から。以前のオーソドックスなラーメン丼碗とは違い赤を基調とした新たなデザインに変更。具材は切り立ての新鮮なネギ、キクラゲ、〈めんくいや〉名物のとろとろ食感のチャーシューというシンプルな「博多ラーメン」らしい構成。

進化を続ける豚骨のスープは、意外なほど口当たりはあっさり。どこか昔懐かしい味わいに見せながら、実は臭みや雑味の一切ない豚骨の旨みと脂感が充実したスープに仕上がっている。

表面をサラッと覆う背脂の存在は自家製の細ストレート麺とスープの旨みをつなげる役目を担っている。その（背脂の）甘みとスープの塩味の好バランスもあり、しっかりと輪郭のある一杯に。

合わせる歯切れのいい自家製麺は、背脂やスープによく馴染んで食べやすく、老若男女の誰もが安心していただける飽きのこない逸品。昔も今も変わらず、多くの地元の人々に支持され続けている。

進化を続ける〈めんくいや〉を楽しむ

どんな時代にも愛されるお店として、創業以来、歴史と伝統のある味を継承しながらも、常に時代の流れに合わせて味や料理内容を改変してきた歴史がある。いま現在は、ラーメンメニューを中心としたお昼の時間帯のほか、名物の「豚骨もつ鍋」や「一品料理」などを充実させ（インバウンドも含めた）ご旅行の方々なども意識した、夜の「ラーメン居酒屋」としても楽しむことができるお店になっている。