【姫路市】クレープと珈琲とお酒をゆるやかに。人と人との縁をつなぐ「絲 ito」。夜カフェのその先へ
暗闇に浮かぶ温かい光。ここは姫路市網干区、旧あぼし一番街の「絲 ito」。インテリアショップ兼設計事務所の「-RECORD-」内に間借り夜カフェとして今秋オープンしました。
パリッと生地のクレープは研究を重ねて
インテリアショップは築90年の洋品店を、事務所は昭和40年代の家屋をリノベーション。昼間とは異なる夜の装いです。様々な照明器具に照らされているのに、しっとりしていて深みを帯びているというか。
計画的で慎重な灰本今日子さん、ざっくばらんで勢いのある宮武紋美さんが営業しています。波長が合うという2人。7年前に親友を超えた同士に。25年来アパレルの仕事を続けている灰本さんが「カフェも開きたい」との夢を伝え、宮武さんが「やろう!」と決断を促して実現。調理や接客に抜群のコンビネーションが生かされています。
「-RECORD-」の経営者夫妻に灰本さん宅のリノベーションを依頼したことがきっかけで間借りを。メニューのクレープなどは友人のパティシエにレクチャーを受けて。
クレープについて「配合は独自のものです。パリッとした生地にするため焼成時間の調整に苦心しました」と宮武さん。
焼き時間は少々長め。ほわ~んと鼻をくすぐる香りが持続しています。
カフェ内で展開していく物語
人気の「クレープ シュガーバター」は生地にバターとブラウンシュガーを加え、パウダーシュガーをふりかけ、バターをのせて完成。
パリッ。口に運ぶと、はっきりと音がする。バターを絡めた部分は少しやわらか。上質な素材から生み出される甘さが体中に。散らばったかけらも大事にいただく。
食感や味わい、フォルムにおけるまでを研究し誕生させたクレープは作品のよう。メニューはすべて納得のいくまで試行錯誤を重ねて提供を。
ちょっとした“おまけ”にも幸福度がアップします。
クレープには自家製クッキーをのせたアイス付き。
ドリンクやお酒を単品でオーダーした際も、焼き菓子やおつまみが添えられるそうです。
網干区「自家焙煎珈房CafeBaum」の焙煎士が手がけた「ブレンド珈琲」は3種類をブレンドし、飲みやすくて爽やかな苦みの余韻。
レモンやユズ果汁を使用したフレッシュなクラフト酎ハイも。
「常にワクワクするものを取り入れたい」と期間限定メニューも用意されています。取材日には「はちみつ紅茶」や「アイスクリームブリュレ」などが。
灰本さんは「ご縁が繋がってのオープンです。このお店も夜カフェという枠にとどまらず、人と人を結ぶ場になれば。今後はイベントを企画していく予定」と話します。
カウンター、テーブル、ソファそれぞれの席から、どのような物語が紡がれていくのでしょうか。
絲 ito
兵庫県姫路市網干区新在家569(-RECORD- 店内)
営業日時:火、金、土曜の20:00~24:00(LO23:30)
駐車場:あり
※問い合わせはインスタグラムのDMから