【姫路市】インドネシア料理とひとくくりにしたくない。バリ島出身シェフの優しさが滲み出た食事とデザート
「味覚で旅する秋」をテーマに、訪ねたのは姫路市南条の「BALInese Restaurant BUNGA LOTUS(バリニーズレストラン ブンガロータス)」です。シェフはバリ島ウブド出身で、本場の味をいただけるというから趣旨にぴったり。
内装と音楽でバリ島へのアプローチ
席に着くとバナナの葉に「SENHIME sama」の文字、思わず笑みがこぼれます。エキゾチックな予約席のネームプレート。
メニューブックもバリ島のバナナの皮でできている。
32席。バリ島のリゾートホテルレストランをイメージした内装で、バリニーズカップルやバリネコ、ランプといったオブジェがここにもそこにも。背景には、かの地で有名なミュージシャンが奏でるバンブー音楽が流れています。バリへのアプローチは十分。
オーナーの中末英樹さんは、これまで20回も現地へ訪れたほどのバリ島好き。親切な人が多く、何より味覚に合う料理が惹かれる理由だとか。ウブド地区にあるホテル内のレストランで働いていたシェフをスカウトし、姫路市内でバリニーズカフェを開いていた時期も。
今回も3人のシェフを姫路に招いて3月にオープンしました。
ウブドのホテルで料理長を務め、同地区料理コンテストでの優勝経験もあるバウェルさん。ドイツ人の師匠にも学び、インドネシア料理のスペシャリストのみならず、欧風料理との融合を得意とします。
ウブド観光をしたこともある千姫はあの味に再会できるのかとワクワクしました。
積極的に食べ進めたくなる主菜や副菜
メニューにはランチやディナーといった区分がありますが、ディナーにランチのコース、開店直後からデザート、など時間に関係なく自由にオーダーできます。
すべての食事やデザートにオリジナルブレンドコーヒーとシナモン香るインドネシア紅茶の両方が付いていて、飲み放題。
厨房ではバウェルさんが調理中。ファイヤー!
ターメリックソースはウコンやレモングラス、エシャロットなどで仕上げるというふうに、自家製の調味料です。
今回はインドネシア伝統料理の「ナシチャンプル」。主菜3品と副菜5品がジャスミンライスを囲んでいます。
主菜のピーナッツソースを合わせたチキンサテ、ビーフルンダン、エビのジンバランソースも副菜も、さらりと。
「想像以上に食べやすい」とよく言われるそうですが、食べやすいなんてものじゃない、「積極的に食べ進めたくなる」のです。心優しいシェフの人柄も料理に滲み出ているのかな。
ウェルカムドリンクに添えられていたピーナッツをライスに混ぜてバリ風に。
デザートは「シェフおまかせ5種盛り」。
黒米プディング、バナナクレープ、パンプキンケーキ、ラピス(層状の蒸しケーキ)、ジャックフルーツの蒸しケーキはいずれもしっとりとした食感。バタフライピー、レッドドラゴンフルーツ、パンダンリーフで青、ピンク、緑を配色し、一つ一つが丁寧に仕上げられています。
バリ島旅をアップデートできました。
BALInese Restaurant BUNGA LOTUS(バリニーズレストラン ブンガロータス)
兵庫県姫路市南条1丁目26
電話番号:079-240-7145
営業時間:11:00~21:00(LO20:00)
定休日:月曜
駐車場:あり