【姫路市】美しい四季の中に佇むお城が胸に響く。「姫路城カレンダー10年の軌跡写真展」開催。24日まで
千姫がここ数年、自宅に飾るカレンダーは決まっています。姫路市在住のフォトグラファー・島内治彦さん(65)による姫路城の作品集。2025年版で発行10年となるのを機に「マス・ブレーン×冩眞工房 島内治彦 姫路城カレンダー 10年の軌跡写真展」が姫路市・本町商店街の 「Raft Art Gallery」で開催中です。11月24日まで。
10年の節目、2026年版へ向けて
満開の桜の中を和船が進み華やぐ姫路城、花火と天守群の豪華な共演、大天守の背後に満月が昇る妖艶な雰囲気、静謐に包まれた朝焼けの雪景色とお城……。春夏秋冬の移ろいをすくい取った写真が収められているカレンダー。会場には24点が並びます。
姫路生まれの島内さんは高校卒業後、東京の専門学校で学び、1991年に姫路市船津町で冩眞工房を設立。カレンダーは平成の大修理を終えた翌年の2016年版から広告代理店マス・ブレーン(姫路市土山)と共同で発行してきました。同社代表の嶋津眞治さんは「10年の節目、そして2026年版へ向けての起爆剤となるよう企画しました。私たちの活動を知っていただければ」と話します。
作品、ポストカードの販売も
カレンダーは「日本の美しい四季の中に佇む姫路城」がテーマ。フレームに入った作品を眺めると、一段とお城の素晴らしさが胸に響き、その場に立ちつくしてしまいました。
お城と花火を撮る発想と撮影ポイントを発見した先駆者でもある島内さん。撮影前には満月カレンダーを確認したり、霧が発生しやすい気象をリサーチしたりして挑むそうです。見どころの一つに「日の出のころ。漆黒の闇から空が明るくなり始める一瞬」を挙げてもらいました。
展示作品をはじめ、ポストカードも販売しています。
ポストカードにはカレンダーへ採用されなかったものも。例えば、お城の側を稲妻が走る写真。「芸術的ですが2カ月も見続けるとなると恐怖を感じるので」と嶋津さん。半面、島内さんが地味だと思う建築美に焦点を当てた作品をカレンダーに取り入れるというように、嶋津さんはプロデューサ―的存在なのですね。
会場は姫路城がすぐさま望める立地。過去のさまざな表情と今このときの瞬間を心にとどめるとお城愛がさらに高まります。
「マス・ブレーン×冩眞工房 島内治彦 姫路城カレンダー 10年の軌跡 写真展」
開催日時:11月24日までの10:00~17:00
会場: Raft Art Gallery(兵庫県姫路市本町68)
観覧料:無料
●2025年版カレンダー(B4ブックタイプ16P・1200円)主な取扱店
・黒田書店(本町商店街)※2016 年版以外のバックナンバー(各1000円)もあり
・ジュンク堂書店姫路店
●2026年版カレンダー 社名刷り込み 早期予約も受け付け中
問い合わせ:079-296-4305(マス・ブレーン)
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