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【姫路市】ステーキやハンバーグのソースを守り続けて40年。甘さの2秒後に辛さがくる独特カレーも大人気

千姫文筆家・モデル(姫路市)

古民家に暖簾! 用事が終わった帰り道、姫路市豊富町の住宅街に溶け込んだ店舗を発見。ゆっくり車を走らせて「ステーキ たじま家」という看板の文字が読み取れました。千姫の「行きたい店リスト」に記載して、すぐさま実現したというわけです。

暖簾は季節に応じて20種類が掛け替えられます。今はもみじ
暖簾は季節に応じて20種類が掛け替えられます。今はもみじ

熱烈なカレーファンが多数

スリッパを履いて店内へ。
4部屋に32席。

フレームに入ったポスターが主張してきます。

「種子島出身」
「店名はステーキなのにカレー」
「甘いのか辛いのか」
「チャツネって」

一枚に掲載された文言に多くの疑問を抱きました。

マスターの鮫元良一さんは鹿児島県の種子島で育ち、高校卒業後に大阪と姫路で調理師として活躍。「たじま家」を1985年に加古川市で創業し稲美町へ移転、2023年3月に今の地で住居兼店舗として再オープンしました。

カレーを目当てに来店するお客さんがいることも判明。ビーフ、ハンバーグ、エビの3種のカレー(各1200円)で、冷凍されたルーを買って帰る人もいるよう。

冷凍のルー(800g・1200円)を自宅で
冷凍のルー(800g・1200円)を自宅で

一口目は甘く、2秒後に辛さに変わります。食べ進めると甘辛が交互にきて、最終的にはスパイシーな辛さが勝つ。酸味も少し感じるのは香辛料チャツネの力かしら。

料理も接客も庭園もごちそう

ランチ、ディナーともメニューと価格は同じ。
和風ソースで仕上げるやわらかいヘレ100gがメインの「スペシャルセット」(1800円)、サービスメニューA「ハンバーグ150g&エビフライ」 (1300円)が 好評。

千姫はサービスメニューAに。

マスターの姪で同じく種子島出身の速田里美さんが料理をサーブしています。心地よい接客が印象的。

コーンポタージュスープ。

ミニサラダのドレッシングは「この味を作っている人は他にいない」とマスターが断言するくらい独創的。しょうゆベースで和風。購入もできます(300g・800円)。

メインのハンバーグと2尾のエビフライ。

ご飯が進むしっかりしたデミグラスソースのハンバーグ、エビフライのマヨネーズはしょうゆが隠し味でオリジナリティーがあふれている。

「ソースは創業時の味を守っています」とマスター。当時からのファンも訪ねるほか、食してみて「もしかして、以前加古川にあったお店では?」と気がつく人もいるとか。

テイクアウトの「ステーキ弁当」「ハンバーグ弁当」は予約をしておくとスムーズ。

幼児を連れての家族の集いなどには周囲に気兼ねなく過ごせるよう、通常席とは別の部屋を開放しています。通常席は昭和時代、ここは大正時代の部屋だそう。

レトロなポスターも
レトロなポスターも

休日にマスターが手入れをしている四季折々の庭に咲く花や木々もごちそう。

ステーキ たじま家
兵庫県姫路市豊富町豊富2628-1
電話番号:079-264-1255 ※予約がおすすめ
営業時間:11:00~14:00(LO13:45)/ 17:00~19:30(LO19:15)
定休日:水曜の夜、木曜
駐車場:あり

文筆家・モデル(姫路市)

大好きな姫路のまちを、さらに元気に―。その一心で執筆をしています。千姫自身の率直な感想と取材で得たこぼれ話などを通して「ここに行きたい!」と心が動く場所を紹介していきます。元新聞記者、モデルとしてはファッションショー・ヘアショーに出演。 Yahoo!ニュースエキスパート2023年10月、11月、2024年3月 地域クリエイターMVA受賞

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