どこか懐かしい、それが新感覚。醤油の良き色合いとキレのある味わいを、豚骨ベースで仕上げた新店が登場。
2024年4月6日オープン
博多駅から徒歩圏内の住吉エリア。その路地の一角に、またひとつ新たなラーメン店が登場。このエリアは、大通りから路地に入ればたちまちディープになるエリア。だからこそ、風情を感じるものでもあります。
観光客よりも地元民が多く訪れる街並みに、いつの間にかオープンしていた、そんなお店は「ラーメン一二三」。新装開店の綺麗な看板に大きな花輪。どんなラーメンを提供してくれるのか楽しみです。
店内に入るとL字型のカウンター。この赤を基調とした店づくりは、昔ながらのラーメン屋、あるいは街中華を彷彿とさせます。ただ、オープン当初ですから当然ながら綺麗な店内。席数的には7~8席といったところでしょうか。
メニューがとてもシンプル。醬油ラーメンオンリーです。そこに肉増しやネギ増し、替玉もあるようですね。このメニューを見る限り、醬油ラーメンのお店かなと。そして肉増しという表現も、チャーシューではない表現。博多ラーメンとはまた違うニュアンスも感じながら、替玉や麺の硬さの希望があるあたりは博多らしさも感じます。
醬油ラーメン肉増し+白ごはん
メインの醬油ラーメンを肉増しで。そして白ごはんもあわせていただきました。このメニューの表現が良きです。博多のラーメン屋さんとはひと味違う。またこのビジュアルも、どこか懐かしい街中華を思い起こさせます。
醤油の良き色合いが広がる中に、ネギともやしがトッピング。そして肉増しですが、たっぷりの豚バラ。このビジュアルは、京都の「新福菜館」や「来来亭」あるいは、愛知発祥の「丸源ラーメン」なんかもイメージしてしまいます。
スープの味わいは醤油の深みあるコクが印象的。ただ強すぎず良き味わいが広がる、あっさりとした仕上がりです。塩味も程よく、厳選された醤油の味わいは濃厚でスッキリと、キレのある味わいを出しています。また、シャキシャキっとした食感のネギやもやしも、醤油の味わいの中に引き込まれていきます。
そして驚くべきは、ベースは豚骨だそうです。このような醤油を引き立てたラーメンは、鶏ガラを交えていることが多いのですが、博多らしさを大切にしたオリジナルの味わい。博多の地で、豚骨だけでなく醤油ラーメンの良さも広めていきたいという店主さんの思いが詰まった一杯です。
麺も、博多ラーメンで使用される中細麺。通常の醬油ラーメンは太麺が多い中、これもまた博多らしさ。醤油の味わいとよく絡むように、コシもありながらモチモチっとした食感。このスープと麺の味わいがどこか懐かしい、しかし醬油ラーメンに博多の豚骨ラーメンの文化をコラボした新感覚のラーメンです。そう、この麺だからこそ替玉がいけるんですね。
濃厚な味わいの醬油ラーメンには、白ごはんはもちろん相性バッチリ。ホカホカの白ごはんもとっても美味しそうです。
肉増しでいただいたお肉を白ごはんにのせて。少し辛みそも交えてみました。これまで触れませんでしたが、この豚肉がとっても美味しい。しっかりと味付けされて煮込まれて、これはチャーシューという表現よりも、美味しい豚バラ肉ですね。白ごはんも美味しくいただけます。
卓上には辛みそにニンニク、ラーメンのタレやテーブルコショー。辛みそやニンニクはアクセントにも良いですね。ラーメンのタレは、やはり替玉時でしょうか。
ただのよくある醤油ラーメンではなく、豚骨や中細麺など、博多らしさを散りばめた中にもシンプルな味わい。これは、懐かしい味わいもありつつ新感覚のラーメン。「気軽に通える」居心地の中で、「どこか懐かしいような気分になる」そんな店主の心意気が伝わる美味しいラーメンです。
ラーメン一二三
住所:福岡県福岡市博多区住吉4丁目12−1
営業時間:11時00分~15時00分
17時00分~21時00分
定休日:不定休
駐車場:近隣有料
公式HP:ramenhifumi.com