地元に愛され47年。名物のふく料理をはじめ、くじらや焼鳥と幅広いメニューを賑やかな雰囲気で楽しめる。
下関駅から徒歩2分
下関といえば、ふく(ふぐ)が名物でもあり、唐戸市場に代表されるように、新鮮で豊富な海産物が楽しめる街です。その街で、約半世紀、47年の長きにわたり地元に愛されるお店は「和や 駅前店」。「和や」と書いて「なごや」と読むそうです。下関駅のほぼ目の前、徒歩2分という立地は、ホテルが立ち並ぶ一角であり、地元民だけでなく観光で訪れた方も立ち寄りやすいですね。
店内に入れば、昭和感も漂う和風の佇まい。目の前ショーケースがあるカウンター席と、奥には小上がりの座敷席もあります。下関名物のふくはもちろん、いけすで泳ぐ活魚の活造りや、鯨などの新鮮魚介を中心に、鍋物や串焼きまでバラエティも豊富に楽しめます。
地下に降りたら、そこにも広々とした座敷席。1階と地下をあわせると、なんと120席を用意。少人数から、それこそ大人数の宴会にも対応できるスペース。下関の旬な食材を取り揃え、ふくは1年中いただけるようで、これは嬉しい。
ふくちり
ふく料理でやっぱり食べたいふくちり。綺麗に透明なふくのアラと、えのき・白ネギ・白菜・水菜が鍋に入っており、ダシと一緒に火を通していきます。
ふくちりは、季節の野菜やキノコを加えてふくの切り身と一緒に煮込む料理。鍋にチョイスする野菜は特にしていはないものの、淡白なふくの味わいを損ねないようにすることも大切みたいですね。
ぐつぐつと煮立ってきました。これはとても美味しそうです。
ふくのアラから旨味がスープに染み渡り、それを引き立てるような野菜の数々。全ての具材に味が染み渡り。あっさりとした上品な仕上がりです。そのまま鍋のスープだけでも美味しく楽しめますが、もみじおろしなどの薬味を加えたポン酢でいただくと、より美味しくいただけます。
ふく刺し
そして、ふく料理で必ず食べておきたいのはふく刺し。この透き通る刺身の新鮮さ。美味しいこと間違いなし。これもポン酢ともみじおろしでいただくのがいいですね。口の中で旨味が広がります。
くじらおばいけ
鯨もどこでもいただけるメニューではありません。赤身やベーコンなどの刺身もありますが、今回はおばいけをチョイス。みずみずしくシャキッとした食感が最高ですね。辛子酢味噌でいただきます。
豚バラ
本格炭火焼きの焼き鳥もメニュー豊富。定番のバラをいただきました。
たこわさび
素早くでてくるメニューで、おつまみには最高ですね。
タコから揚げ
海鮮のから揚げも美味しいですよね。タコのプリっとした食感がいい感じ。
〆の雑炊
ふくちりは、〆に雑炊でいただきました。ふくの旨味が溢れる鍋ですから、最後まで美味しくいただきたい。
ダシに少し味を加えて、卵とじで仕上げた雑炊。優しくあっさりですが、そこに染み渡るふくの旨味は。ふくちりの〆だからこそ味わえる。
ふく以外にも、生簀に泳ぐイカの活き造りもありますよ。
そして大分名物の、いわゆる関サバ、関アジなんかもいただけます。
地元民も観光で訪れた人も、気軽に立ち寄れるアットホームな居酒屋。美味しい名物メニューはもちろん、賑やかな雰囲気もより美味しくいただけます。ふくやくじらをはじめ、新鮮な海鮮メニューから鍋や焼鳥、そして一品料理も幅広く楽しめる、古き良き駅前にある街の名店ですね。