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リーグワン開幕! どうなる次の日本代表? 有望株スコッド編成。【ラグビー雑記帳】

向風見也ラグビーライター
昨季のリーグワン決勝でも活躍の木田(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 国内トップのジャパンラグビーリーグワンが12月9日、各地で開幕する。

 各国代表の大物加入で話題を集める同リーグの大義には、日本代表の強化がある。2027年のワールドカップオーストラリア大会で2大会ぶりの決勝トーナメント進出、さらには初の4強以上を目指すにあたり、国内リーグの競争力アップは不可欠だ。

 ここで本稿では、同リーグに参戦するノンキャップ組(テストマッチ出場経験のない選手)で、先発とリザーブのスコッドを私的に編成。27年のワールドカップオーストラリア大会への有望株をシェアする。

1,紙森陽太(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/172センチ・105キロ・24歳)

 スクラムの姿勢が崩れない。

2,原田衛(東芝ブレイブルーパス東京/175センチ・101キロ・24歳)

 突進、ロータックルが強く、何より躊躇がない。リーグワン実質2年目のプレシーズンマッチでは好スクラムも披露。

3,細木康太郎(東京サントリーサンゴリアス/178センチ・115キロ・23歳)

 スクラムで相手の繋がりを断ち切るプッシュ。激しい部内競争を勝ち抜けるか。

4,ハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス/206センチ・118キロ・25歳) ☆

 スピードと高さを兼備。ラインアウトはもちろん、自軍キックオフやボックスキックの再獲得へも力を注げる。地上戦でもタフに働く。

5,ジェイコブ・ピアス(東芝ブレイブルーパス東京/201センチ・106キロ・26歳) ☆

 接点に顔を出し、相手の球出しを鈍らせる。器用。

6,コーバス・ファンダイク(横浜キヤノンイーグルス/196センチ・108キロ・29歳)☆

 ワークレート、接点でのインパクト。

7,山本凱(東京サントリーサンゴリアス/177センチ・100キロ・23歳)

 タックルで鈍い音。

8,ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ/192センチ・102キロ・23歳)

 ランニングスキル、オフロードパス。昨季アーリーエントリーで活躍。

9,藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/171センチ・76キロ・24歳)

 相手ボールスクラムで球出しに圧。攻めては果敢な仕掛けが光る。

10,高本幹也(東京サントリーサンゴリアス/171センチ・80キロ・22歳)

 相手の虚を突きながら正しい判断を下す。遊び心。

11,木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/176センチ・90キロ・24歳)

 空中、地上とも身体接触に強い。決定力。闘争心。

12,ハラトア・ヴァイレア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/187センチ・105キロ・24歳)

 強靭さと多彩なスキル。ボール奪取もできる。

13,尾崎泰雅(東京サントリーサンゴリアス/184センチ・93キロ・25歳)

 ブレイク必至。爆発力。

14,マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ/182センチ・91キロ・27歳)

 推進力。ビッグゲイン。

15,アイザック・ルーカス(リコーブラックラムズ東京/180センチ・85キロ・24歳)

 電光石火のラン。万能スキル。

16,武井日向(リコーブラックラムズ東京/171センチ・97キロ・26歳)

 低さを長所にした。ゲインラインバトルで大男を足止めさせる。

17,河田和大(静岡ブルーレヴズ/172センチ・102キロ・27歳)

 低空のスクラムとタックルが魅力。ハードワーカー。

18,オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/190センチ・127キロ・25歳)

 文句なしの突破力。相手をひっくり返すタックル。

19,ワイサケ・ララトゥブア(コベルコ神戸スティーラーズ/193センチ・115キロ・25歳)

 勤勉。モールの核と突進役を兼備。

20,佐々木剛(東芝ブレイブルーパス東京/180センチ・101キロ・26歳)

 かねてランニングスキルとオフロードパスの得意も、年を重ねるごとに接点でも存在感。一歩も引かぬヒット。

21,小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ/171センチ・74キロ・29歳)

 サイドアタックは伝家の宝刀。

22,サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ/178センチ・88キロ・29歳)

 2019年から虎視眈々とジャパン入り狙う。好アングルからの走り込みとキック、パスの精度。

23,ラリー・スルンガ(浦安D-Rocks/183センチ・102キロ・25歳)

 きれと力で局面打開。


☆は2027年までに代表資格取得の可能性大

 ここに記さなかったなかでも、選考方針によっては代表の枢軸となりうる戦士は複数いる。大学生を交えれば、もっと異なる陣容にもなりうる。

 そもそも選手選考は指揮官の専権事項だ。実現性の高い「次世代代表」のオーダーを選ぶには、指揮官の趣向を踏まえなければならない。次期ヘッドコーチが決まっていない現時点では、いわゆる「予想」は意味をなさないと言ってもいい。

 現在、日本代表ヘッドコーチの候補と見られるのは、現在スピアーズを率いるフラン・ルディケ氏、元オーストラリア代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏。統括団体の日本ラグビーフットボール協会は、外部団体による公募の手順を踏んで指揮官を決めるとしている。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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