博多ラーメンの躍進を支えた有名店の名跡を継承しながら〈独自の個性を融合〉新たな価値を生み出す人気店へ
福岡県福岡市中央区警固の「警固四角」近くにある「秀ちゃんラーメン」。1993年の創業で、新進気鋭の時代に「博多ラーメン」を全国区へと送り出す一翼を担う存在として福岡のラーメンシーンをリードしてきた有名店の一つ。今年31年目を迎えた歴史あるお店でもある。創業当初は、超濃厚なコッテリとした豚骨のスープと、超極細の麺という個性をひっさげ、当時の豚骨ラーメン好きの間でも話題となり一気に大人気店へと駆け上がった歴史に残る名店。その「秀ちゃんラーメン」を立ち上げたのが、現在創業60年を超える博多ラーメンの老舗店にして福岡を代表する有名店「博多だるま」グループ各店を率いる代表の河原秀登さん。2000年に「博多だるま」の二代目店主となり、その人気を不動のものとした人物だ。
現在の「秀ちゃんラーメン」は、創業当時と同じ場所で営業を続けながらも、2019年に全面的なリニューアルをおこなった際、現店主のあかみねとんぼさんへバトンタッチされ、新たに〈秀ちゃんラーメンとんぼ店〉として継承。再スタートして今年5周年を迎えた。そして今もなお変わらない人気のお店として営業している。
真っ白に泡立つ豚骨のスープが特徴的
この日は、ランチタイムのピークを避け、14時少し前の訪問。閉店間際の時間帯にもかかわらず、先客も多く、後客も続々と訪れていた。店内に入り一番奥のカウンター席へと進み、とても馴染み深い「切り株の椅子」に着席。ランチメニューの中から選択を試みるも、もう一つのメニュー表に「復活!特製辛味噌ラーメン」という文字を発見。
以前も食べた記憶はあるものの、念のため『かなり辛いですか?』とお尋ねしたところ『そこまではないと思いますよ』というお返事をいただいたので「特製辛味噌ラーメン:950円」を注文しつつ、トッピングに「煮たまご:150円」を追加した。
待つこと少々で配膳された一杯は、まず目に飛び込む真っ白に泡立つとても美しい豚骨のスープ。そこにプラスして、特製辛味噌と煮たまご、チャーシューとネギがキレイに配置された一杯は見た目からすでに美味しそう。
スープは濃厚そうに見えながらも、実はサラッとした味わいで旨みがあふれる美味しい逸品。やや厚めにカットされたチャーシューも、さっぱりとしたやさしい美味しさを楽しめる。そこに今回いただく「特製辛味噌」を、途中から徐々に溶かしながら味変。ピリッとした辛味はあるものの、豚骨のスープの旨みをさらに増幅し至福の一杯へと昇華させる感覚。「特製辛味噌」をトッピングとして単品200円で追加できるので、替玉の時の味変にもおすすめの一品。
どことも似てない「とんぼ店」だけのラーメン
麺は細ストレート麺で、コシのあるザクっとした食感を楽しめる一品。泡立ちのある豚骨のスープにもよく絡んでくる最高の組み合わせになっている。実は〈秀ちゃんラーメンとんぼ店〉のラーメンは、同グループの「博多だるま」各店や、キャナルシティ博多にある「初代秀ちゃん」ともまた違った味わい。「とんぼ店」だけのオリジナルの一杯に仕上がっている。
店主のあかみねさんは、長渕剛さんのモノマネで有名な元吉本興業の芸人さん。その関係性やご経歴から、現役の芸人さんや役者さんがスタッフとしてお店に立つことも。また福岡出身のタレントさんをはじめ、ゆかりのある方々が集う場所でもある。そんな〈秀ちゃんラーメンとんぼ店〉では、美味しい個性的な博多ラーメンをいただきながら、店主のあかみねさんをはじめ、芸人さんや役者さんたちと楽しく交流できる場所でもある。近くに寄られる機会があれば、ぜひお楽しみください。
秀ちゃんラーメンとんぼ店
住所 :福岡県福岡市中央区警固2丁目13-11[地図]
営業時間:11時00分~14時00分 19時00分〜24時00分(火〜金)
:11時00分~14時30分 19時00分〜24時00分(土・祝)
:11時00分~14時30分(日曜日)
定休日 :月曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり